銀座三越新館1階三原通り口にあるワイン専門店「カーヴ・フジキ」(中央区銀座4)が開くワインと和食店とのコラボ企画「銀座コラボ」が人気を集めている。
同店は1889(明治22)年創業の藤木酒店が2010年9月に改称したショップ。自然派ワインを中心に常時300種類のワインを取りそろえ、試飲会やチーズセミナーなど参加型のイベントを開いている。
「銀座コラボ」は同店スタッフの「普段はワインが飲めない、または選択肢が少ない和食店などでワインと料理を楽しみたい」という思いから始めた企画。2011年の第1回開催以来、3~4カ月に1回のペースで「卯波」「竹葉亭本店」「銀座升本」などの銀座の有名店で開き、次回6月の開催が10回目となる。
参加費はコラボする店によって異なるが平均8,000円ほど。募集人数も10人~30人ほどとさまざま。毎回、飲食店側が決めた食事メニューに合わせて、同店が小売価格3,000円~8,000円ぐらいのワインを参加人数などに応じて用意する。会の告知は同店のメルマガやホームページで行うのが基本だが、天ぷら、すし、うなぎなどの店とのコラボの回はキャンセル待ちが出るほどの人気があるという。
同店スタッフの沼田由衣さんは「ワインは飲んでみないと分からない点が多くあるので、実際にワインに親しんでいただける機会をなるべくお客さまに提供したい。銀座コラボはワインのうんちくを語る会ではなく、『こんな店のこの料理でワインが飲めたらいいな』をかなえる会。おいしく、楽しい時間を過ごしたい方に参加いただければ」と話す。
次回は、昨年3月にもコラボし、今回が2回目となる「銀座 天國」(銀座8)での開催。前回はカウンターで食べる揚げたて天ぷらとシャンパンの組み合わせが好評で再度の開催を希望する声も多かった。今回アンコール企画が実現したため、早くも定員に達してしまった。
「銀座コラボ」は今後も開催予定。「年内にもう1回はあると思う」と沼田さん。イベント情報などが掲載されたメールマガジンへの申し込み方法は同店ホームページで確認できる。