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今年も築地で「つきじ獅子祭」-初の弁財天神像御開帳も

頭の宝珠の中に弁財天の神像が収められている雌の大獅子「弁財天お歯黒獅子」

頭の宝珠の中に弁財天の神像が収められている雌の大獅子「弁財天お歯黒獅子」

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 波除稲荷(なみよけいなり)神社(中央区築地6)で6月7日~10日、江戸時代から続く夏越し大祭「つきじ獅子祭」が開催される。

渡御祭に向けて飾り付けをしている千貫宮神輿

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 「つきじ獅子祭」には3年ごとに開催される本祭(ほんまつり)と、その間の年に行われる陰祭(かげまつり)があるが、今年は陰祭の年に当たる。

 7日の「宵宮祭(よいみやさい)・七福神参り」では「弁財天ご神像御開帳」と題し、雌の大獅子「弁財天お歯黒獅子」の頭の「宝珠」の中に収められている、学芸の才能と豊かな財を成す福徳の神「弁財天・市杵島姫命(いちきしまひめのみこと)」の神像が初めて御開帳される。神像は2002年に獅子を再建した際に一緒に作られたものだが、神社で祭っている神様を見せるのは珍しいことだという。御開帳は10日まで(天候によって変更の可能性あり)。

 8日の「江戸里神楽奉納」では「子供神輿連合渡御(とぎょ)」が行われ、子ども神輿(みこし)4基と山車2基が築地を練り歩く。子ども神輿単独での巡行は今年初の試みとなる。

 同神社禰宜(ねぎ)の鈴木淑人さんは「今までは本祭に合わせて子ども神輿を御巡行していたが、3年に1度では子どもがあまり参加することができない。祭りに子どもが参加できる機会を増やすため、また、新しく近くに越してきた方にも参加しやすい雰囲気にするために、子ども神輿だけの御巡行を行うことになった。お祭りが町会の活性化のきっかけになれば」と期待を込める。

 9日の「渡御祭」では1928(昭和3)年に作られた神社の千貫(せんがん)宮神輿が巡行。築地の5つの町会の各約300人、総勢1500~2000人が交代で神輿を担いで築地全体を練り歩く。宮出しが9時、宮入が15時を予定。

 8日・9日は縁日も40店ほど出店する予定。催し物の開催時間や巡行の行程などの詳細は同祭特設ホームページで確認できる。

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