築地駅近くに8月12日、青森県三沢市の郷土料理「バラ焼き」の専門店「バラ焼き食堂」(中央区築地3、TEL 03-6278-8829)がオープンした。
築地かいわいのビジネスマンをメーンターゲットに据え、店舗面積は12坪、席数はカウンター6席・テーブル6席の12席。
バラ焼きとは、戦後、三沢市に住む人たちが米軍基地から払い下げられた牛のバラ肉をタマネギと一緒に甘辛いオリジナルのタレで焼いたのが始まりといわれ、今も三沢市で親しまれている料理。近年のB級グルメブームで「バラ焼き」という名前が全国的に知られるようになってきた。
同店では、昔ながらの味を尊重しながらも東京の客に合うように味を調整したタレを使い、バラ肉はアメリカ産、タマネギと米は国産のものを使用する。テーブルのIHコンロ上の直径27センチの円形鉄板でバラ焼きとタマネギを来店客自身が焼いて食べるスタイルで、バラ焼き、ライス、牛骨スープ、サラダがセットの定食スタイルで提供する。
メニューは、「バラ焼き定食」(880円、大盛りは1,000円)、「おかわりバラ焼き」(500円)のほか、バラ焼きに中瓶のビールが付いた「晩酌セット」(1,000円)も提供する。
テークアウト用に、ピタパンにバラ焼きを挟んだ同店のオリジナル商品「ぴたばら」(300円~)も販売する。
店舗マネジャーの渡辺恋さんは「店舗を探すに当たり、メニューの特性上、働き盛りの男性や伸び盛りの学生など、がっつり食事をしたい人がどこにいるかを考えた。東京駅を中心に北から東に半径3キロ圏が大きな候補で、特に築地・新富町かいわいは、昼間人口に対する飲食店の数が比較的少なくランチ難民が多いという声を耳にしていたこともあってこの場所への出店を決めた。築地というと『和』なイメージで『こってり』『こんがり』『がっつり』メニューの競合店が少ないように思う」と出店の経緯などについて語る。
「提供するバラ肉は牛肉の中でも脂身が少ない部分で、油を使わずに焼くのでヘルシーな上、煙があまり出ない。タレが絡めてあるバラ肉とタマネギをトングを使ってアツアツの鉄板に豪快に載せて焼いていただき、およそ2分半で出来上がり。鉄板に載せた時の『ジューッ!』という音もごちそう」とも。
営業時間は11時~20時。土曜・日曜・祝日定休。