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銀座でロバート・キャパ写真展-生誕100年で「喜び」の作品14点

ライカギャラリー東京での「ロバート・キャパ写真展『Celebration(セレブレーション)』」

ライカギャラリー東京での「ロバート・キャパ写真展『Celebration(セレブレーション)』」

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 ライカ銀座店(中央区銀座6)2階のライカギャラリー東京(TEL 03-6215-7070)で10月23日から、「ロバート・キャパ写真展『Celebration(セレブレーション)』」が開催されている。

ロバート・キャパのポートレート。貴重な幼少の頃の写真も

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 写真家ロバート・キャパの生誕100年を記念し、祝いの意味も込めてキャパの多くの作品の中から特別に「喜び」が表現されているモノクローム作品14点を展示する。ライカカメラジャパン(千代田区)がマグナム・フォト東京支社(千代田区)の協力を得て実現した。

 スペイン内乱時の「避難した子供達のためのお楽しみ会、バルセロナ 1939年」、第二次世界大戦における「パリ解放 1944年」、「ピカソと息子のクロード、ゴルフジュアン、フランス、1948年」などの作品を年代順に展示し、戦場カメラマンとしてよく知られるキャパの「優しさが感じられる愛情あふれる写真展」となっている。

 キャパは1913年、ブダペスト生まれ。スペイン内戦中に撮影した「崩れ落ちる兵士」の写真で一躍世界的に有名になる。第二次世界大戦の発生から1945年まで「ライフ」誌の特派写真家としてヨーロッパ戦線の重要な場面を記録。特にノルマンディー上陸作戦の際に撮影された一連の作品は、写真史に残る傑作といわれている。

 1947年に大戦時の従軍体験をつづった「ちょっとピンぼけ」を出版。同年、アンリ・カルティエ=ブレッソン、ジョージ・ロジャー、デビット・シーモアらと、後に世界的な写真家集団に発展する「マグナム・フォト」を設立する。

 1954年、「ライフ」誌の要請で「インドシナ(現在のベトナム)に渡り、取材中に地雷に触れてその短い一生を閉じた。

 ライカカメラジャパン広報担当者は、「ロバート・キャパは、その優しい人柄やゲルダ・タローとのロマンスといった人間的な側面からも日本人のファンから愛されている写真家。今回の展示では戦争という状況の中で活躍した『カメラマン』というよりも、テクニック、構図ともにしっかりとした高い作家性を持つ『写真家』としてのキャパを知っていただける良い機会になれば」と話す。

 開催時間は11時~19時。月曜定休。入場無料。来年1月12日まで。

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