魚介と日本酒・ワインの居酒屋バル「寿(ことぶき) seafood」(中央区銀座 5、TEL 03-6228-5572)が、具材が大きなシーフードカレー(1,100円)を提供するランチ営業を始めてから約1カ月がたった。
同店は、店主の氏家●徳さん(●は火偏に玄)が築地の仲卸に勤務していた経験とネットワークを生かして仕入れた魚介類などを「料理は50%以上、中でもお造りは80%以上の原価率となる価格設定」(氏家さん)で日本酒やワインと共に提供する店で、今年5月の開店後、着実に常連客を増やしている。
ランチ営業を始めるにあたって「ありきたりでない何かを提供したい」と考えたという氏家さん。同店の売りでもあり店名にもなっている「シーフード」とランチの定番である「カレー」の組み合わせまではすぐに思いついたが「シーフードカレーというメニューはメジャーだが、印象に残るようなものを食べた記憶がない。そもそもシーフードカレーとはどんなものなのだろう」という疑問に行き当たったという。
その後2カ月間にわたってシェフと共に試作を重ね、同店の仕入れの強さを生かして、食べる際に「ナイフとフォークが必要」な、シーフードの具材が大きいカレーにたどり着いた。
ランチタイム限定のシーフードカレーの原価率は65%。カキ=2個、ホタテ=1個、アサリ=2~3個、エビ=1尾のソテーに、バターライス、オリジナルスパイスを利かせた南インド風トマトのカレールーを合わせた。魚介の具が引き立つようにカレールーはさらっと軽め。タコ、シャコ、トビコなど、季節の魚介が入ったサラダが付く。
「ランチメニューは思い切ってシーフードカレー一品に絞った。ブログなどの口コミで来店してくださるお客さまや『夜のメニューも見たい』と言ってくださるお客さまもいらっしゃる。採算度外視、お値打ち感満載のシーフードカレーをぜひ一度味わってほしい」と氏家さん。
ランチ営業は11時30分~13時30分。日曜定休。