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銀座ミキモト本店でアールヌーボー期のガラス作品150点展示

ドームが行商のためにサンプルとして製作した高さ3センチほどのミニチュア作品

ドームが行商のためにサンプルとして製作した高さ3センチほどのミニチュア作品

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 銀座・ミキモト本店(中央区銀座4、TEL 03-5550-5678)6階のミキモトホールで2月20日、「アール・ヌーヴォー~ミニチュアドーム展~ガラスに描かれた四季の煌(きらめ)き-The Collection of Reza Fard-」が始まった。

「アール・ヌーヴォー~ミニチュアドーム展」で展示されている「小さいサイズ」の花器

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 同展はアールヌーボーを代表する工房の一つであるフランスのドームが、行商のためのサンプルとして製作したミニチュアをはじめ、花や植物、四季折々の自然の風景などが描かれたガラス作品約150点を展示するもの。

 同工房は、1889年のパリ万国博覧会で成功を収めたエミール・ガレに触発されたドーム兄弟によって1891年に設立。優秀な芸術家や装飾家を採用し、伝統的な職人技術を基本としつつもガラスの粉末を素地のガラスが熱いうちに付着させる「ヴィトリフィカシオン」をはじめとするさまざまな技法を探求することで、時代の要求を敏感に捉えたガラス作品のシリーズを生み出した。

 ミニチュアサンプルは製作された数が少なかった上、販売用として市場に出ることもなかったため、まとまった点数が展示されるのは世界的にもまれという。

 展覧会名に名前が使われているコレクター、Reza Fard(レイ ファルド)さんは「プライベートなコレクションなので、このような形で展示するのは初めて。多くの人に楽しんでもらいたい」と話す。

 ミキモト広報宣伝課の箕作真帆さんは「小さい世界に広がる奥行きのある作品は絵画のよう。小さくてかわいらしいミニチュアの作品は100年前の女性たちもきっと喜んでいたはず。国と時代を超えて銀座の街で同じように女性たちに喜ばれるような展示会になれば」と話す。

 開催時間は11時~19時。入場無料。3月16日まで。

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