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京橋LIXILギャラリーでブルーノ・タウトの工芸展-家具など90点

「ブルーノ・タウトの工芸~ニッポンに遺したデザイン~展」に出展されているパイプ掛付き木製たばこ入れ

「ブルーノ・タウトの工芸~ニッポンに遺したデザイン~展」に出展されているパイプ掛付き木製たばこ入れ

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 京橋のLIXIL(リクシル)ギャラリー(中央区京橋3、TEL 03-5250-6530)で現在、「ブルーノ・タウトの工芸~ニッポンに遺(のこ)したデザイン~展」が開催されている。

「ブルーノ・タウトの工芸~ニッポンに遺したデザイン~展」の展示風景-京橋のLIXILギャラリー

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 ブルーノ・タウトはドイツ出身で表現主義建築家として高い評価を獲得。第一次世界大戦後は復興都市計画にも関わり、労働者のための近代的集合住宅を多く手掛けるなどしたが、1933(昭和8)年にナチス政権を避けてドイツを離れ、当初は立ち寄るだけの予定だった日本で約3年半を過ごした。「桂離宮」「伊勢神宮」などについて多くの論述を発表。日本の建築論、文化論に大きな影響を与えた人物として知られている。

 日本滞在中は建築設計の機会に恵まれず、専門外である工芸品の制作と指導に取り組んだ。

 同展ではタウト自身が「建築家の休日」と呼んだこの期間中にデザインを手掛けた、竹と和紙を使った電気スタンド、木皿、椅子、喫煙道具などの工芸作品やデザイン画のほか、愛用のつえや後に移り住んだトルコから日本の関係者に送った手紙など約90点を展示。

 同ギャラリーの村木玲美さんは「展示を通じて『日本人でありながら外国の模倣ばかりしたがる人たちを啓発して、日本だからこそ身につけている極めて精巧な技量に正しい道を示したい』と日記に記し、当時の日本の工芸やデザインに一石を投じようとしたタウトの視点を感じていただければ」と話す。

 開館時間は10時~18時。水曜休館。入館無料。5月24日まで。 

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