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有楽町・交通会館で「幻想芸術展」-ジャンル多彩に90点展示

ミシェル・バソさんの「二人の天使と石の間の対話」(上)とドミニク・デゾルジュさんの「宇宙誕生」(下)

ミシェル・バソさんの「二人の天使と石の間の対話」(上)とドミニク・デゾルジュさんの「宇宙誕生」(下)

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 東京交通会館(千代田区有楽町2)2階ギャラリー(TEL 03-3215-7962=会期中のみ)で5月4日、「Fantastic Art Show-Tokyo- 2014/幻想芸術展-東京-2014」が始まる。

田中章滋さんの「Janne」(左)とToru Nogawaさんの「Orpheus」(右)

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 同展は国内の幻想美術を扱うギャラリーに出展する中堅幻想画家が「専属画廊の垣根を越えて共に展示したい」との願いから2006年に設立した「国内唯一」の幻想芸術団体、IFAA(International Fantastic Art Association、略称=アイファ/国際幻想芸術協会)」が主催する定例展。

 今回はレオ澤鬼さん、大竹茂夫さん、田中章滋さん、大森伸樹さん、古賀郁さん、浅野信二さん、Toru Nogawaさん、中嶋清八さん、浅野勝美さん、高田美苗さん、伊豫田晃一さんなど同団体の国内メンバーに、フランス幻想画壇からの招待作家としてドミニク・デゾルジュさんとミシェル・バソさんを加えた37人が参加予定。テンペラ画、油彩古典技法による細密描写、ドローイング、ペン画、版画、コラージュ、人形造形、CGなど多彩なジャンルの幻想芸術作品約90点を展示する。

 IFAA代表の田中章滋さんは「ヨーロッパの主だった都市には大小さまざまの幻想芸術コミュニティーが存在する。それらはビジョネール(幻視芸術)の名でくくられることが多いが、幻想芸術を一言で定義することは大変難しい。目に見えぬものの表現は、人類が原始時代から行ってきたまさに『表現』そのものの根本動機でもあり、すなわち普遍であるとも言える。幻想芸術=自由な想像力の極私的産物というのが、辛うじて定義に代わる言葉」と話す。 

 「ロマンと現実はしばしば対比され、常識的には『自由と不自由』は両立しにくいものとされているが、夢も希望もない世界は誰も望まないし、夢にも悪夢があり現実にも報いがあって、片方だけで成り立つわけではない。想像力の自由さを用いてそれらを両立させる表現を求め、それゆえ、実に多種多様なジャンルの表現が見られるのが幻想芸術。夢に『不思議』が付きもののように、それを楽しむ見方が『希望』や『喜び』や『癒やし』をもたらすアート=『幻想芸術』だと言うこともできる」

 「美術史的に高度で難解な作品から、ポップで愛らしい作品まで、バラエティーに富んだ作品群をどうかお楽しみいただければ」と来場を呼び掛ける。

 会期中、会場ではテンペラ・油彩併用技法のライブペインティングをリレー共作形式で行う予定。

 開廊時間は11時~19時(初日は15時から、最終日は17時まで)。今月10日まで。

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