「俺の」シリーズ新業種の「俺のそば GINZA5」(中央区銀座5、TEL 03-6274-6894)がオープンして約1カ月がたった。経営は「俺の株式会社」(銀座8)。
同社は「飲食業界の価格破壊」をうたい文句に、星付き店などに勤めた料理人を集め、「俺の」シリーズとして飲食店を展開している。銀座エリアでは「俺の」シリーズ7店舗目となる「俺のそば」は、イタリアン、フレンチ、焼き鳥、焼き肉、割烹、おでんに続く新業種。銀座は「一流と三流を見分けられる人が集まる街である」という理由から、同所へのオープンを決めた。店舗面積は21.7坪、席数は立ち席で82席。
同社の坂本孝社長が以前からそばが好きだったこともあり、そばに着目。そば店は高級な店からチェーン店で安く手軽に食べられるものまで幅広くあることから、差別化のためにラー油を使うなどした「インパクトのあるメニュー」を意識し、「かまないと食べられないほどコシのある」麺にこだわったという。
人気のメニューは客の約5割が注文するという「俺の肉そば(冷)」や、「俺の鶏そば(温)」。オープン時はいずれも850円で提供していたが、より多くの客に食べてもらいたいと、今月9日から「原価率90%を超える」という500円での提供に変えた。そのほかのそばメニューも同日から値下げし、「もり(冷)」(300円)、「ノリごまもり(冷)」(450円)などを用意する。
現在の営業時間は7時~22時(日曜・祝日は10時~)だが、15日からはランチ=11時~15時、ディナー=16時~23時(日曜・祝日は22時まで)に変更。変更後のディナータイムはドリンクのオーダーが必須となり、「酒に合う」一品料理約30種を提供する。
桑折(こおり)大店長は「オープン後、ビジネスマンからお年寄りまでさまざまの年代の方に召し上がっていただいており、3~4割は女性のお客さま。人気の『俺の肉そば』は、ラー油など癖のある調味料を使っているので好き嫌いが分かれると思うがハマる方も多くいる。食べ応えがあり、『つけ麺』のような新感覚のそばを楽しんでいただければ」と話す。
「今後、お酒に合う一品メニューにも力を入れていく予定。改札も近いので軽く飲むのにも利用いただければ」とも。
「俺の株式会社」は6月中に銀座エリアで中華料理店の出店も予定しており、新業種の展開が続く。