6月13日から期間限定営業している「復興バー@銀座」(中央区銀座7)が現在、昨年比約2倍となる日平均120人、多い日で約200人を超える来店客を集めている。オープンしてから毎日来店する客もいるという。
同バーは「一般社団法人ISHINOMAKI 2.0」(宮城県石巻市)が石巻で運営する「復興バー」の銀座店。銀座での営業は昨年に続いて2回目で、今年もフェイスブックページのマスター募集に応募し、復興に関するさまざまなテーマを掲げた「1日マスター」が店を切り盛りしている。
昨年「一日マスター」として同店のカウンターに立ったという女性客は「復興バーは被災地でボランティアの人たちの交流の場になっていて、去年も来店した人同士や被災地で会った人たちがこの店で再会することも。実際に被災地にまでは足を運べないという方も、ここで飲んだり食べたりすることで復興に関わるきっかけを持てるのでは」と、同店繁盛の一因を明かす。
今年は昨年好評だった「復幸サバ味噌煮」や「牛タンつくねおでん」「絆のクジラ大和煮」などの「石巻メニュー」のほか、福島県いわき市の「ボーノ棒」、岩手県大船渡市の「スモークさんま」などもメニューに加わり、ドリンクメニューも岩手県の「銀河高原ビール ピルスナー」「銀河高原ビール 小麦のビール」や男山本店(宮城県気仙沼市)の「蒼天伝 蔵の華 純米酒」などをそろえ、東北からの料理や酒をより充実させている。上記「基本メニュー」の料理やドリンクはいずれも500円。一日マスターによってはこれ以外の価格のメニューを提供することもある。
石巻の復興バーでもマスターを務めた経験を持ち、今年の復興バー@銀座でも「ヤマトクNIGHT」の「一日マスター」を務めた山徳平塚水産(石巻市)社長の平塚隆一郎さんは「どの『一日マスター』も工夫を凝らし、楽しめる場を作っている。まずは足を運んで『復興バー』を体験していただき、東北の食べ物、飲み物も味わっていただければ」と話す。
営業時間は17時~22時(土曜は 14時~)。日曜定休。7月19日まで。