日比谷公会堂(千代田区日比谷公園1、TEL 03-3591-6388)は8月2日、一日限定で自由に館内を見学できる「日比谷公会堂 オープンデー」を開催する。
今年、開設85年を迎える日比谷公会堂は1929(昭和4)年、東京市長だった後藤新平の発議と、これに共鳴した安田財閥の創設者である実業家、安田善次郎の支援により、当時の建築技術の粋を集めて建設された。戦前から戦後にかけては、内外の著名演奏家によるコンサートのほとんどが行われ日本のカーネギーホールとも称されたという。
同イベントは、「普段、公会堂を利用する皆さまや公会堂に思い出のある方々に楽しんでいただきたい」という思いから開催するもので、今回が初の試みとなる。
当日は、日頃見る機会の少ない楽屋や、普段は開放していない、日比谷公園を一望できる3階バルコニーなども自由に見て回ることができる。そのほか、舞台の上に立って客席を眺めたり、ピンスポット照明を舞台に向かって操作したりするなどの参加型プログラムも用意する。1階のアーカイブカフェでは蓄音機実演も行う。
同公会堂担当者は「当日は開設から85年間、日々、さまざまな催し物で利用され続けている日比谷公会堂の館内を自由に見学していただける。公会堂に愛着を持つオールドファンから夏休み中の子どもたち・若者たちまで、ぜひこの機会にお誘い合わせの上、来場いただければ」と呼び掛ける。
開催時間は10時~16時。入場無料。