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京橋で「幻想とエロス」がテーマのコレクション展 ベルメールやマグリットも

フリードリヒ・シュレーダー・ゾンネンシュターンのリトグラフ

フリードリヒ・シュレーダー・ゾンネンシュターンのリトグラフ

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 京橋のギャラリー椿(中央区京橋3)で7月29日から、「H氏コレクション『幻想とエロス』」が始まる。

土井典の人形

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 H氏とは、約40年にわたり約5000点に及ぶ「幻想とエロス」をテーマとしたアート作品のコレクションを成したコレクターの仮名。

 同ギャラリーは大病を患ったH氏からの依頼を受け、10年以上前からそのコレクションの多くを展覧会やオークションを通じて販売してきた。今回の展示は、同氏の自宅建て替えに伴って鍵が壊れたまま「開かずの倉庫」となっていた倉庫を壊したところ、その中から約700点の「最後のコレクション」が出てきたことが開催のきっかけという。

 パウル・ヴンダーリッヒ、フリードリヒ・シュレーダー・ゾンネンシュターン、マックス・クリンガー、ハンス・ベルメール、マリオ・アバチ、ルネ・マグリット、中村宏、山本六三、菊地伶司、篠原有司男、藤野一友、秋山祐徳太子、土井典、吉野辰海らの作品、約50点の展示販売を予定する。

 同ギャラリーの椿原弘也さんは「有名無名を問わず多くのコレクションは総花的になるのが普通だが、H氏コレクションは『幻想とエロス』というテーマが一貫しており、その姿勢には感服するしかない。『幻想とエロス』の作家たちの作品を余すことなく収集したH氏コレクションは、コアなファンの方からの反応もよく、今回も会期前から作品に関する問い合わせがある」と話す。

 「今は価値観が多様化し、コレクションも流行やファッションのようになってきているように感じる。『H氏コレクション』は、一人のコレクターが人生を賭けて収集したもの。こんなこだわりのコレクションがあったということをぜひ多くの方にご覧いただきたい」とも。

 開廊時間は11時~18時30分。日曜・祝日休廊。8月5日まで。

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