三陽商会(新宿区)は4月19日、紳士靴を中心としたかばん・革小物のトータルブランド三陽山長(さんようやまちょう)の旗艦店「三陽山長銀座店」(中央区銀座2、TEL 03-3563-7841=オープン時から開通)をオープンする。
同ブランドコンセプトは「世界最良の素材を駆使し、日本の伝統職人の匠の技による物作りで日本オリジナリティーの世界を発信」(同社)。現在は玉川高島屋SC(世田谷区)で店舗を展開している。同ブランドは銀座店出店にあたり、ブランドロゴを「和のテイストを表現するデザイン」へリニューアルを行った。
同店は、同日オープンする商業テナントビル「銀座Velvia館」2階にオープンするもので、店舗面積は127平方メートル。店舗デザインは「モダンジャパン」(同社)。「日本特有の家屋、和装などに基づくデザインソースを表現した」(同社広報担当者)という。
銀座店は「世界からセレクトした一流品を加えたモダンな集積店」である玉川高島屋店に対し、商品は同ブランドのものをメーンに取り揃え、新たな取り組みとしてオーダーサロンを設置。靴は、木型から作るビスポーク、オーダーサンプルがベースになる仮縫い付きカスタムオーダー、既製品をベースにしたパターンオーダーの3種類からオーダーでき、カスタムオーダーとパターンオーダーの革は、30色の革色の中から選ぶことができる。また、革素材の表面感もスムース、シュリンク、スエード、型押しなどを用意する。このほか、バッグ、小物、ベルトなどのオーダーも取り扱うなど、オーダーバリエーションの拡大を予定している。
価格帯は、ビジネスシューズ(28,000円~120,000円)、革かばん(90,000円~210,000円)、カスタムオーダーシューズ(120,000円~)、パターンオーダーシューズ(80,000円~)、ベルトなどのオーダー小物(20,000円~)。カスタムオーダーシューズは仮縫いまで90日、手元に届くまで約5~6カ月、パターンオーダーシューズは約30日~45日を要する。
同社広報担当者は銀座出店の理由について「世界的に見ても非常に注目度の高い商圏で、並木通りに面した好立地条件であり、徒歩圏内に靴の専門店が立ち並ぶことから」と話している。営業時間は10時~21時まで。無休。