ギャラリー枝香庵(えこうあん、中央区銀座3)で11月21日、「『夜の水たまり』林千絵展」が始まる。
林さんは木口木版(こぐちもくはん)や水彩による作品を手掛けるアーティスト。これまで特定の画廊や団体などに所属することなく、個展・グループ展で作品を発表してきた。
ノスタルジアを感じさせる木口木版作品を継続的に購入する熱心なファンも多い林さんだが、今回の個展は水彩画のみを展示する初めての個展となる。「ぽつんぽつんと落ちてきて、心の中にいつの間にか水たまりのようにたまってきたものを、一つ一つのぞき込むようにして描いた」という作品には「夜の水たまり」「夜の音」「想(おも)い出横丁」といったタイトルが付けられている。
出展予定の作品数は25~30点、販売価格は1万円~10万円。
同ギャラリー代表の荒井よし枝さんは「林さんの作品は現実のような空想のような不思議な世界を描いて、心の奥にある幼い頃の懐かしい情景を思い起こさせる」と話す。
25日18時からは、朗読劇「夜の水たまり」を上演予定。
開廊時間は11時30分~19時(日曜・最終日は17時まで)。入場無料。今月28日まで。