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フィルムセンターで「発掘された映画たち2018」 「浮草」のデジタル復元版など89本

「発掘された映画たち2018」で上映される「浮草」©KADOKAWA1959

「発掘された映画たち2018」で上映される「浮草」©KADOKAWA1959

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 東京国立近代美術館フィルムセンター(中央区京橋3)は1月30日から、「発掘された映画たち2018」を開催する。

「発掘された映画たち2018」で上映される「東京大震災の惨状」

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 初めてその全体像が明らかになったという、裕仁皇太子(後の昭和天皇)が1921(大正10)年に渡欧した際に製作されたいわゆる「皇太子渡欧映画」、無声版の現存が初めて確認された横田商会製作の「忠臣蔵」、日露戦争と関東大震災の記録映画などの「複数バージョン特集」をはじめ、「発掘されたアニメーション映画」、17.5ミリメートルやコダカラーといった「短命映画規格」のフィルムを多く含む「阿部正直コレクション」、望月優子や池部良といった名優が監督した独立プロ作品、公開当時のフィルム・データを参照して「アグファカラー」の色彩の歴史的再現を目指した小津安二郎監督「浮草」のデジタル復元版など、30プログラム・89本を上映する。

 映画草創期から1950年代にかけて使用されていたが、自然発火の危険から徐々に不燃性フィルムに置き換えられ、現在ではほとんど残っていないという「可燃性フィルム」に焦点を当てた上映では、わずかに現存している劇映画の可燃性オリジナルネガの中から、1950年代の新東宝を代表する作品についてニュープリントを作製。階調豊かな白と黒、シャープな画質といった特徴を併せ持つ映像を見ることができる。

 料金は、一般520円ほか。3月4日まで。

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