リクルート(中央区銀座8、TEL 03-3575-1111)は9月19日、AB-ROAD恒例「エアライン満足度調査2007」の授賞式を行った。
昨年から雑誌からサイトへ移行した「AB-ROAD」の同調査は今回で20回目を数えるが、授賞式を行ったのは初の試み。同調査対象航空会社は「海外旅行市場調査2007」で利用率が40位までの航空会社40社。この40社を昨年利用経験者をランダムに抽出し、インターネットのみを利用し調査を行った。サンプル数は2,400人で、男女比は男性=48.9%、女性=51.1%。最高ポイントは5。
会場となった銀座のレストラン「DAZZLE(ダズル)」(銀座2)には入賞航空会社関係者が多く来場、部門別ランキングから読み上げられ受賞社にはクリスタル製のトロフィー授与が行われた。
「客室乗務員の接客態度に対する満足度」1位は日本航空の4.17ポイント。「航空機の機材、設備(座席の幅など)に対する満足度」1位はエミレーツ航空の4.05ポイントで、「機内食に対する満足度」ではエコノミークラスでも4種類のレパートリーを用意しているヴァージンアトランティック航空が4.03ポイントを獲得し1位に。「機内エンターテインメント(映画、音楽、機内誌など)に対する満足度」は座席からメール送受信やSMSが利用でき、子供用チャンネルなども備えるエミレーツ航空が4.37ポイントと1位で、「空港内の航空会社職員の接客態度に対する満足度」では4.13ポイントの日本航空が1位となった。
「航空会社の総合満足度」ではANAが4.23ポイントで1位に。トロフィーを受け取った同社広報担当者は「部門別では1位の受賞がなかったが、来年はぜひ受賞したい」と意欲を見せた。
同社海外旅行推進室エイビーロード・リサーチセンター稲垣昌宏所長は、総合満足度で1位になったANAについて、「不満のポイントが2.7と少なく、ブランドイメージなどが強いと考えられる」とし、「客室乗務員の接客態度、機内食の充実などの項目では平均が前年度より上がるなど、航空会社全体でサービスの底上げが見られる」と全体的な感想を述べた。