アップルストア銀座で初の「スマドラアカデミー」-小山薫堂さんら講師に

ピンクのチェッカーフラッグ誕生の経緯を振り返る小山薫堂さん(左)と水野学さん(右)

ピンクのチェッカーフラッグ誕生の経緯を振り返る小山薫堂さん(左)と水野学さん(右)

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 アップルストア銀座(中央区銀座3)で11月10日午後、「首都高をスマートに走る」ための授業「第1回 TOKYO SMART DRIVERアカデミー/首都高とデザインを考える」が開講され、集まった約100人が「受講」した。コミュニケーションの力で首都高の事故削減を目指しているプロジェクト「TOKYO SMART DRIVER(以下、スマドラ)」の一環。

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 冒頭、同プロジェクト発起人の放送作家・小山薫堂さんが、首都高西東京管理局調査環境グループの池田博久さんとともに、実際の事故の様子を収めたVTRなどを交えながら、首都高の事故の現状や取り組みなどを紹介。さらに、「音楽の力で事故削減を目指す」史上初のコンピレーションCDのリリース(11月21日、ソニーレコーズ インターナショナル)や「リストランテ・カノビアーノ」植竹シェフとの一夜限定レストランの開催、横浜ロイヤルパークホテルとの「スマドラ限定プラン」など、さまざま形で進行するコラボレーション・プロジェクトも披露された。

 続いて、アートディレクターの水野学さん(good design company代表)が登場。スマドラのアイコンとなっているピンクのチェッカーフラッグのデザインが誕生するまでの経緯について、「クルマにはゴールがあるので、まず、チェッカーフラッグをモチーフにしようと思った。さらに、アメリカのある刑務所で囚人服をピンクに変えたら(刑務所に)戻ってこなくなったという話を聞き、『ピンクという色は人を和ませる力があるんだな』ということから、ピンクのチェッカーフラッグが生まれた」と振り返る。「このプロジェクトは、いろいろな人に見てもらったり、いろいろな人に使ってもらったりすることで広がりが生まれる。そこを意識して汎用性が高いように、マークでなく(ピンクのチェッカーフラッグという)シンボルパターンを考えた」とも。

 高速道路の「シークエンス・デザイン」をテーマにしたのは、橋梁やトンネルなどパブリックスペースのデザインを手がけるアーバンスケープ・アーキテクトの韓亜由美さん(Studio Han Design代表)。「シークエンス・デザイン」とは、「連続」を意味するシークエンス(=ドライバーが五感で感じることのできるひと続きの走行空間)のデザインのこと。一例として、高速道路の路面上に描いたドットの間隔を調整することが事故削減につながるメカニズムを解説した。

 その後、スマドラ公認アーティストの「栗コーダーカルテット」がシークレット・ライブを上演。小山さんから「スマドラ」をテーマにした曲作りを依頼されていることを打ち明けながら、「その過程の一つ」としてディープ・パープルの名曲「ハイウェイ・スター」を、「あえて」リコーダー演奏でカバー披露した。

 同プロジェクトでは、事故が増える年末年始に向け、新たな施策「冬のスマート大作戦」(仮称)を打ち出す予定だという。

TOKYO SMART DRIVER(公式サイト)首都高スマート新聞アップルストア銀座

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