「9坪ハウス」作品展-ロボットデザイナー松井龍哉さん新作展示も

プロ部門優秀賞を受賞した山崎済さんの作品「wall canvas」。壁をディスプレイに見たて、パソコン上の行動を家の中でオープンにした9坪ハウス。

プロ部門優秀賞を受賞した山崎済さんの作品「wall canvas」。壁をディスプレイに見たて、パソコン上の行動を家の中でオープンにした9坪ハウス。

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 TEPCO銀座館(中央区銀座6)で、ロボットデザイナー松井龍哉さんの新作9坪ハウス「SUITE」と「9坪ハウスコンペ2007」の受賞作品が展示されている。主催は、建築プロデュース、住宅・住空間関連プロダクトの企画などを手がけるコムデザイン(東京都港区)。

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 「9坪ハウス」は、1952年に建築家、故増沢洵氏によって建てられた自邸『最小限住居』が原型。5つのデザイン原則「平面は正方形(3間×3間、3間=約5.5メートル)のプランとする」「3坪の吹き抜けを設ける」「外形は14.8尺(約4.5メートル)の切り妻屋根」「丸柱を使う」「メインファサードには開口部を設ける」を基本に、現在活躍するデザイナーが生活に必要なものをコンパクトに納めた住宅をデザインするもの。

 文藝春秋「TITLE」編集部の共催で毎年開催される同コンペは、5原則のうち3つ以上を守ることがルール。2007年のテーマは「つながる9坪ハウス」。会場では、プロ部門と一般部門合わせて約2,200人675作品の応募の中から選ばれた優秀作品60点を展示する。

 同時に展示される松井さんの新作「SUITE」は、「都会で仕事をする人がホテルのスイートルームで暮らすようなライフスタイルを想像したデザイン住宅」を提案。「もともとホテルの『Suite Room』は寝室やリビングがつながりそろう部屋で『SUITE』は『つながり』『連続性』を意味する。現代の生活は『個』と『社会』、『物質』と『情報』が連続的につながりを持った関係を維持し継続している。9坪ハウスで暮らす人の生活をまず『個人』の単位で考え、『安らぎの確保』と『情報受発信』のクオリティーを優先したい。『穏やかな個人の創造性』が世界をよりよくすると考えている」とコメントしている。

 開催時間は10時30分~18時30分。水曜休館。12月25日まで。

TEPCO銀座館デザイン住宅9坪ハウス

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