松坂屋銀座店が来月リニューアル-スイーツ新店や「MUJI」大型店も

松坂屋銀座店は17年ぶりに改装を行い、今秋リニューアルオープンする

松坂屋銀座店は17年ぶりに改装を行い、今秋リニューアルオープンする

  • 0

  •  

 J・フロントリテイリング(中央区銀座6)は8月22日、松坂屋銀座店(同)の改装を17年ぶりに行ない、9月23日にリニューアルオープンすると発表した。

[広告]

 今回のリニューアルは、大丸グループと松坂屋グループの統合後初となる改装プロジェクト。両グループのノウハウを生かし、従来の重点対象顧客であった「マチュア」層(55~64歳)に加え、銀座周辺界隈で働く30代女性と銀座来街者を意識し、店頭効率の高い食品・婦人雑貨分野を中心の品ぞろえを図る。メーンに改装を行なうフロアは地上1階・2階と地下1階・2階。

 1階は若い女性をターゲットに据え、アクセサリー売り場を120平方メートルから300平方メートルに、婦人洋品・雑貨売り場を130平方メートルから400平方メートルに、それぞれ拡大。外観では銀座通り側から店内が見通せるようシースルーに改装し、アクセサリーブランドが並ぶ明るい印象を与えるほか、働く女性たちが会社帰りにふらっと立ち寄りたくなるような「おしゃれ」な雑貨売り場を目指すという。そのほか、バームクーヘンで有名な行列店「ねんりん家」が1階に出店、同店限定の新作「マウントバームショコラ」の販売を予定している。

 2階は、1階で展開していた婦人靴売り場を移動し、売場面積を200平方メートルから600平方メートルへと大幅に拡張、銀座地区最大級の売り場面積になる。新規に22ブランドを導入するほか、低価格帯商品を充実させるなど、多角的な視点からバリエーションを増やした。「銀座のデパートでいちばん買いやすい靴売り場を目指す」(同社)。

 7割の変更を行なう地下1階には、スイーツ系12ブランド、総菜系5ブランドが新規出店。「ねんりん家」初の姉妹ブランドでチーズケーキ専門店「白雪亭」とレーズンサンド専門店「陽なた堂」、フランスの肉料理にこだわった洋総菜店「ブッツ・銀座シャルキュトリ」が初出店。関東初出店となる、名古屋で評判の「天使のババロア」を販売する「ミセスハート」、都内初出店の岡山で人気のフルーツワッフル店「ワッフル・ワッフル」、銀座初出店となる京漬け物専門店「西利」などで、それぞれ限定品の販売を予定する。

 地下2階には無印良品の旗艦店となる「MUJI銀座松坂屋」が登場。都内23区で有楽町店に次ぎ2番目の規模を誇り、店舗面積は約1,440平方メートル。靴下、靴、フットケア用品などトータルで提案する日本初の「MUJI LEG」コーナーを展開するほか、OLやビジネスマンをターゲットに絞り込んだ、黒を基調とした同店限定アイテムを随時提案。初の試みとしてリラクゼーションをテーマにインナー、フィットネス、アロマなどを集めたホームリラクシングコーナーも開設する。

 改装は「銀座6丁目地区再開発計画」を見据えたものでもあり、新ストアコンセプトやターゲットによる改装効果を検証し次のプロジェクトに生かすという。銀座松坂屋広報担当者の阿佐美さんは「今までのマダム層のお客さまに加え30代前後の女性がワクワクするようなデパート展開を行なっていくのでぜひお越し下さい」と話す。

 今回の投資額は約10億円、投資効果は年間約30億円を見込む。

松坂屋に「ティファニー・ブティック」路面店-30代客層を意識(銀座経済新聞)銀座松坂屋に統合記念の懸垂幕-J・フロントリテイリング(銀座経済新聞)ゆず生誕の地「横浜松坂屋」が10月に閉店解体-144年の歴史に幕(ヨコハマ経済新聞)大丸・松坂屋統合記念フェス-両社バイヤー共同企画商品も(天神経済新聞)松坂屋銀座店

  • はてなブックマークに追加
エリア一覧
北海道・東北
関東
東京23区
東京・多摩
中部
近畿
中国・四国
九州
海外
セレクト
動画ニュース