今年5月から本格的に野菜栽培を開始し、8月末までに12種類の夏野菜を収穫した松屋銀座(中央区銀座3、TEL 03-3567-1211)屋上で10月9日、秋野菜の種・苗植え式が行なわれた。
午前10時に始まった式には同店勤務のボランティアスタッフたちが集まり、ブロッコリー、キャベツ、白菜、チンゲン菜、カブ、パセリなどが植えられた。今回は1つの畑に多種の苗を植えるということもあり、「ブロッコリーは上に、キャベツは下に大きくなる。白菜は上に大きくなり横に広がるので植えるスペースに余裕をもたせて」(栽培指導の西城さん)などのアドバイスに従い独自のセンスで植え付けが行なわれた。収穫は野菜の生育状況によりそれぞれ行なわれるという。
式にはNPO法人「銀座ミツバチプロジェクト」高安理事長や田中副理事長などの関係者も参加。田中副理事長は「銀座で野菜を作り、ハチミツを採みつし、それを分かち合うコミュニティーができるのはとても良いこと。食の安全性やまちづくりも含め『エディブルランドスケープ(食べられる景観)』を掲げ今後も活動を続けたい」と話した。
地球温暖化防止、ヒートアイランド現象の低減と、「銀座ミツバチプロジェクト」で飼育するミツバチたちが蜜を集める手助けになればという意図でスタートした屋上緑化作戦「銀座グリーンプロジェクト」。同日、菜園内に植えられたバジル畑にはミツバチやバッタの姿も見られ、蜜源となる植物が今後も銀座の街に増えることが期待される。