毎年恒例となった築地秋まつり。今年は「築地 秋の試食育まつり」と題し、10月11日・12日の2日間にわたって開催されている。場所は小田原橋駐車場(中央区築地6)と築地場外市場。主催はNPO法人「築地食のまちづくり協議会」加盟5団体。
初日は、会員各店舗の販売促進を図る目的として、約130店の場外市場各店自慢の商品を店頭で試食できる「ご試食まつり」を展開。参加者は「試食育チケット」(1,000円=100円×12枚つづり)を購入し、格安で試食巡りができるという試み。同会事務局長代行の鹿川さんは「業務用卸なので少量販売をしていない築地だが、今回は複数店の試食を楽しんでいただければ」と話す。
同駐車場には全国の農協や漁協などから届いた採れたての名産品の試食販売や、都内有名店「つきぢ田村」「赤坂ふきぬき」「まい泉」「つな八」「人形町今半」「銀座維新號」の6店舗の自慢の料理も用意。11日の開催前には開催を待ちわびる人の姿が見られ、開催後も「すずなり状態」(同会スタッフ)が続いた。
メーンとなる12日は、「食育」をテーマに展開。メーンイベントは同駐車場で行なう「築地黒潮釣り大会&お魚さばき方教室」(こども=同1枚、大人=同2枚)で、直径4メートルの円形プールに鯛・はまち・ひらめ・タコなどが離され、参加者は7分間の釣りを楽しめるもの。「最近では泳いでいる魚を見る機会が少ないので、親子や若い方に来ていただいて純粋に釣りを楽しんでいただきたい」(鹿川さん)と話す。
そのほか、場外の飲食店「鳥藤」「千秋」「長生庵」などの調理人を講師に迎え「親子『食育』料理教室」(子ども1人(保護者同伴)=試食育チケット2枚)や、元横綱・花田勝の「ちゃんこダイニング若」による築地自慢の食材で作られた大なべちゃんこが試食できる「千人ちゃんこ鍋」(同=1枚)も実施。
「食に携わっている人々と触れ合うことにより、ちびっ子たちの食への親近感を高めてもらうよう」(同会)親子で楽しめる無料イベントも用意。きれいに食べた人には賞品がプレゼントされる「さんま食べ方コンテスト」や、築地の寿司職人による「お寿司教室」、市場のプロたちがコツやワザをレクチャーする卵焼き・包丁研ぎ・かつお節削りの無料体験教室なども。
同イベントに併せ、同12日・13日には築地本願寺で「本願寺築地別院寺基移転350年記念法要」を開催。江戸の大火後、1658年に現在の地に移転した同寺の350年の節目を祝い各種イベントを用意する。
開催時間は10時~15時。