松屋銀座(中央区銀座3、TEL 03-3567-1211)は10月15日より、バングラデッシュ生まれのハンドバッグとチベットの家畜・ヤクの毛を使ったニット製品の展示・販売会「Think World」を開催する。場所は1階「Gシード」。
フェアトレードやCRM(コーズ・リレーテッド・マーケティング)など社会貢献商品の関心が高まる中、同展では人道支援、貧困解決のために生まれたブランドでありながら、これまでに見られなかった質感、グレード、感度などを踏まえた世界に共通する「ファッション性」を持ち備えた2ブランド「マザーハウス」(台東区)と「SHOKAY(ショーケイ)を紹介する。
「マザーハウス」は3年前、当時25歳の山口絵里子社長が設立したバングラデシュのレザーやジュートを使用し現地の人たちの手で作られた「Made in Bangladesh」のハンドバックを紹介するブランド。バングラデシュでの2年間の滞在で得た山口社長の経験から「途上国から世界に通用するブランドをつくる」をテーマに「お客さまが単にかわいい、かっこいいと思ってもらえる商品を途上国で作る」事業を展開する。
一方、中国西部、青海省のチベット族が飼育するヤクの柔らかい毛を使用し、経済的に貧しい上海沖崇明島の女性たちの手編みによって生み出されたニット製品のラグジュアリーブランド「ショーケイ」。創立者は香港生まれのマリー・ソーさんと台湾生まれのキャロル・チャウさん。ハーバード大学時代に出会った2人が2005年に設立し、発展の進まない中国西部農村地域(雲南省、青海省)で事業を立ち上げた。
チベット族が安定した収入を得られるようヤクの毛の買い付けは直接行ない、その毛は崇明島へ送られ女性たちによって製品に仕上げられる。日本初登場となる同製品は「アクセサリー」「ホーム」「キッズ」の3コレクションから成り、製品タグには編んだ女性の名前が記載され、ホームページで彼女たちのバイオグラフィーを知ることができるという。同15日にはマリー・ソーさんが来店し、商品説明や販売を自ら行う。
今回紹介する「マザーハウス」の商品はバッグ30種類、小物15種類。優しく肌になじむ天然繊維ジュートを使ったシリーズ「Naturalライン」(バッグ=8,400~23,100円、小物=1,800円~9,450円)とオリジナルレザー、レザーとジュートを組み合わせたシリーズ「Urbanライン」(バッグ=12,600円~37,800円、小物=10,800円)など。
「ショーケイ」からはニット製品30種類を紹介。「クリスタルバンブーショール」(26,000円)、「ストール」(16,800円)、「モノグラムブランケット」(27,000円)、キッズ用の「エンジェルドレス」(12,000円)などを扱う。
同社広報担当者の佐藤さんは「今回は期間限定での紹介だが、今後、少しずつフェアトレード商品の展開も予定している」と話す。
営業時間は10時~20時。