築地の神社で恒例「節分祭」-「お菓子」まき目当てに子ども百人

飛んで来るお菓子をキャッチしようと本殿前の境内は小・中学生や関係者たちで埋めつくされた

飛んで来るお菓子をキャッチしようと本殿前の境内は小・中学生や関係者たちで埋めつくされた

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 波除稲荷神社(中央区築地6)で2月3日、毎年恒例の節分祭が行われ、豆の代わりにまかれたお菓子を目当てに子ども約100人が境内に集まった。

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 戦前から行われている同祭には、「古式の追儺(ついな)式に参加し、『豆まき』をして翌日の立春からの清々しい春を迎えられるように」と毎年、築地各町会や中央区内などから参加者が集まる。お菓子をまき始めた時期は定かではないが、同神社で生まれ育った禰宜(ねぎ)の鈴木淑人さんは「20年前にはすでに豆ではなくお菓子をまいていた。行事に参加する方の数は毎年増えている」と話す。

 同日17時30分には、境内はお菓子を目当てに集まった中央区の保育園児や小・中学生たちや関係者で埋めつくされた。築地の祭事を取り仕切る青年団「若睦」のメンバーが子どもたちの周りを囲み行事はスタート。本殿前から進行係がマイクで「福は内」と何度も叫ぶ中、裃(かみしも)を着用した参加者が、集まった子どもたちに向け「お菓子」をまき続け、飛んで来るお菓子を次々にキャッチしようと、子どもたちは手にした袋を精一杯広げる。境内にすさまじい歓声や「押さないで!」などの怒声が飛び交う中、約1時間で12回の「お菓子」まきが行なわれた。

 まかれたものは「キャベツ太郎」などの駄菓子類やビスケットなどのほか、テニスボールやカラーボールなども。毎年楽しみにやって来るという築地在住の美奈ちゃん(小学4年生)は「あの中でお菓子をゲットするには人との戦いに勝たなきゃダメなの」と、本殿前の最も混雑した様子を話す表情は真剣そのものだった。

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