松屋銀座(中央区銀座3、TEL 03-3567-1211)屋上庭園で6月2日、同店勤務の30人のボランティアスタッフによる夏野菜の種・苗植え式が行なわれた。
同イベントは、地球温暖化防止・ヒートアイランド現象の低減、社内での環境意識の向上、銀座ミツバチプロジェクトで飼育するミツバチのみつ源を目指し、2007年から始まった銀座グリーンプロジェクトの一環。開催は今年で3回目。
今年は、トウモロコシ、オクラ、キュウリ、イエロートマト、普通のトマト、ミニトマト、ピーマン、長ナス、ふとながゴーヤの9種類の野菜のほか、今年からハーブ園を新設し、エストラゴン、レモンバーベナ、タイム、ミント、レモンバーム、バジル、ローマンカモミール、セージの8種のハーブと、カレーの香りがする新種野菜のミティーとインドや地中海を原産とするビターナの2種の健康野菜も植えられた。ハーブは収穫後、ハーブティーやオリジナルスイーツとしての販売を予定している。
式には、ホテル西洋銀座総料理長・広田シェフや銀座ミツバチプロジェクト副理事長・田中淳夫さんも参加し、ボランティアスタッフに混じって苗を植える姿が見られた。田中さんは「今年は銀座の地産地消としてハチミツとハーブに注目していきたい」と話す。
野菜の収穫時期は8月ごろを予定するが、同店販売促進課マネジャーの河野さんは「本音としては収穫した野菜をお客さまに食べていただきたいが、保健所の問題をクリアする必要があるので提供方法は未定。野菜で作った商品を販売し、売り上げを銀座の街の地域活性化に使えるのが理想」と胸の内を明かす。「畑ができてからというもの、屋上で昼食や休憩時の利用者が増えた。先月の昼食時には満席だった」とも。
ビルの屋上緑化、ミツバチの飼育、野菜栽培、水田での米づくりなど、銀座から発信する「農」や「食」に今後も注目が集まりそうだ。