おかき専門店「播磨屋本店」(兵庫県豊岡市)は10月10日、おかきを無料で提供する「フリーカフェ播磨屋ステーション東京銀座本店」(中央区銀座4)をオープンする。
おかき専門店内でのドリンクサービスから始まり、プチカフェ、おかきカフェへと変遷し、昨年より福岡、京都で店舗展開が始まった同業態。おかきのPRを兼ねた販促を目的とし、都内では今春、東京本店(千代田区)に併設されていたフリーカフェを「播磨屋ステーション東京霞が関」としてリニューアル。開店当時は連日1,000~2,000人の来店客でにぎわいを見せたという。東京銀座本店は東京霞ヶ関店と同様の店舗構成で90~100席を用意する。
提供する無料おかきは10種類。これまでは売り物を割った「こわれ」を提供してきたが、現在ではカフェ専用に焼き上げたものを提供する。「自由にお取りいただいて結構だが、ルールとマナーを守ってご利用いただければ」(同)という。
ドリンクメニューは、コーヒー、紅茶、ほうじ茶、緑茶、オレンジジュース。コーヒーは自家焙煎(ばいせん)のひき立てで、「おいしいコーヒーとおかきの組み合わせも楽しめる」(同社広報担当の藤原さん)とアピール。環境への配慮としてドリンクバーに水道を設置し、お代わりの際にはカップをすすぐことを勧める。
東京霞ヶ関店オープン当初、「無料カフェ」としの知名度は上がりながらも、おかきの購買へつながったのは来店客の約半数以下だったが、現在では少しずつ増加の傾向にあるという。中には「播磨屋がどうしてこんなことをしているのか?」など否定的な声もあったというが、「社長の信念としてカフェという形で利益還元を行なっていきたい」(同)とし、「特に20~30代の若い方におかきのおいしさを伝えたい」と前向きな姿勢を見せる。
営業時間は10時~20時。今後、主要都市への出店攻勢をかけるほか、パリ店、ニューヨーク店など海外展開も視野に入れる。