銀座・中央通り、1階テナント料が最大17%下落-不動産会社が調査

日本一地価が高いことで知られる銀座のランドマーク「和光」が君臨する銀座4丁目の交差点

日本一地価が高いことで知られる銀座のランドマーク「和光」が君臨する銀座4丁目の交差点

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 事業用不動産サービスを展開するシービー・リチャードエリスグループ(本社=アメリカ・ロスアンジェルス)の日本法人「シービー・リチャードエリス」(港区)は9月1日、銀座を含む都内主要商業地のテナント料(共益費込み)の相場を発表した。銀座、表参道、渋谷、新宿、池袋のすべての商業地の賃料が前年に比べ下落したことを明らかにした。

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 同社は8月上旬にまとめた内容を社内で制作する不動産情報季刊誌「オフィスジャパン」で発表。これまでの募集や契約の事例を基にした情報を相場マップとしてまとめた。銀座の対象エリアは銀座1丁目~8丁目。

 銀座のテナント料は中央通りや晴海通りに面した最高価格帯の1階部分で、1坪=月10万~23万円と昨年の12万~25万円から最大17%下落する結果となった。日本一地価の高いことで知られる銀座4丁目の和光の地価は1ヘクタール=3,820万円と昨年より2.1%下落。同社リテールサービス部の白方弘幸さんは「消費の冷え込みが連動している。高級ブランドがこぞって出店攻勢をかけてきた並木通りの空室が特に目立つ」と話す。

 銀座・中央通りでは、高賃料ゆえに飲食店の出店は難しいと語る白方さん。外資系ブランドも昨年下期以降、一気に冷え込んだ消費の打撃を受け新規出店にブレーキがかかり、日本一の商業地と言われる銀座でも厳しい状況を迎えているという。今年7月には中央通りから米・紳士婦人服専門店「ブルックス ブラザーズ」が、並木通りからはイタリアの高級ブランド「ヴァレンチノ」が姿を消したばかり。ブルックス ブラザーズは銀座に比べ賃料の低い丸の内へ、ヴァレンチノは帝国ホテルプラザ店へ移転し、リニューアルオープンさせる。

 銀座の老舗店の撤退についても、「自分たちで商売するよりもテナント収入の方が上回るのが現状」(白方さん)。賃貸物件を専門に扱う白方さんは「これまでは空き物件が少なかったが、ようやく空き物件が増えてきた」と喜ぶ半面、「依頼は半減」と肩を落とす。そうした中、居抜き物件数が増加し、初期費用が下がることで敷居が低くなったと出店する飲食店が増えたのも事実。ダイヤモンドダイニングが先月、2店舗同時に出店した「土佐 海賊丸」(銀座6)と「銀座 若旦那 龍馬邸」(同)や、今月1日にオープンした大阪・鶴橋の本場韓国料理「まだん」(銀座5)などもその例。

 白方さんは「テナント料の回復は当分ないだろうが、やはり銀座は日本一の商業地なので出店を狙う企業がいる。回復は他の商業地に比べて一番早いのでは」と分析する。

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