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銀座で切り絵作家・福井利佐さん作品展-連載小説「ポリティコン」挿絵

「ポリティコン」上巻(文芸春秋)表紙に使用した切り絵作品 ©RISA FUKUI

「ポリティコン」上巻(文芸春秋)表紙に使用した切り絵作品 ©RISA FUKUI

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 週刊文春などで桐野夏生さんが連載した長編「ポリティコン」で挿絵を手掛けた切り絵作家・福井利佐さんの原画展が6月27日より、文芸春秋別館(中央区銀座5)の画廊「ザ・セラー」(TEL 03-3571-5494)で開催される。

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 福井さんは1975(昭和50)年静岡県生まれ。多摩美術大学での卒業制作が1999年にJACA日本ビジュアルアート展特別賞を受賞。既存の切り絵のイメージを覆す大胆な構図と描写のきめ細やかさが特徴で、リーボックとのコラボスニーカー、中島美嘉さんのCDジャケット、「婦人画報」表紙など、幅広い分野でアートワークを展開する。

 小説家・桐野夏生さんが「週刊文春」「別冊 文芸春秋」で約4年間連載した「ポリティコン」に掲載した挿絵を紹介する同展。桐野さんからは事前に「全体的に黒っぽい画面を」という要望があったといい、連載中は桐野さんの仕上げた物語を受ける形で毎週挿絵に取り掛かる日常が続いたという。「制作中、私自身が桐野さんの他の作品にはまってしまい、桐野ワールドに入りながら制作した」(福井さん)。

 会場では挿絵160点から書籍表紙を含めた約58点をアクリル板で挟んで展示し、連載時の文章や雑誌なども併せて紹介する。「誌面でご覧になっていた方も、多くが切り絵だとは思っていなかったと思う。生の切り絵だったということを実感してもらえれば」

 7月2日14時から、福井さんと桐野さんが来場して、「ポリティコン」の制作秘話や、一緒に訪れた山形への取材旅行でのエピソードなどを披露するトークショーも開く。入場料1,000円。要予約。

開催時間は11時~19時(土曜は18時30分まで)。日曜定休。7月2日まで。

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