リコーのフォトギャラリー「RING CUBE」(中央区銀座5、TEL 03-3289-1521)で6月9日、写真展「message 飯沢耕太郎の注目する女性写真家」が始まった。
飯沢さんは1954(昭和29)年宮城県生まれ。日本大学芸術学部写真学科卒業。編集長として季刊写真誌「デジャ=ヴュ」を発行するほか、「写真的思考」「女の子写真」などを著書に持つ写真評論家として活躍している。
同展では飯沢さんが現在注目する女性写真家の作品を展示。出展するのは、うつゆみこさん、野村恵子さん、宮下マキさん、藤岡亜弥さんの4人。1990年代後半の「デジタル化」で女性作家が「頭角を現す機会が増えた」という共通する社会的背景を持つ作家たちで、「彼女たちが活動し始めた90年代から注目し気になっている作家」と飯沢さんは太鼓判を押す。
展示作品は約40点。会場には、日常のスナップ写真やオブジェを構成したものなどバラエティー豊かな作品が並ぶ。飯沢さんは「彼女たちの作品は世界をポジティブにとらえ、ルールに縛られない自由な表現が特徴。『生命力』や『肯定感』にあふれている」と話す。
開催時間は11時~20時。火曜休館。入場無料。今月27日まで。