ソニーマーケティング(港区)の100%子会社「アビックグループ」(杉並区)は8月中旬までに、銀座ソニービル店(中央区銀座5)をはじめとする全9店舗の「ソニーショップ・アビック」を閉店し全業務を終了する。
閉店するのは銀座ソニービル店のほか、仙台泉店(仙台市)、阿佐ヶ谷店、高円寺店(以上、杉並区)、下北沢店(世田谷店)、名古屋駅前店(名古屋市中村区)、中部国際空港店(愛知県常滑市)、日本橋店(大阪市浪速区)、関西空港店(大阪府泉南郡)の9店。
ソニー製品専門の小売店として1960年代に開業した同社だが、ここ数年にわたり経営不振が続いていた。事業の継続性や将来の方向性を考慮した結果、今回の経営判断に至ったという。ソニーマーケティング担当者は「小売りの店舗として難しい時代になってきた。将来の方向性も描けず継続は不可能」と話す。今月末から来月中旬までに9店を閉店し、来年2月をめどに清算手続きを終える。
街の家電店としてのイメージが強い店舗展開の中、立地的に免税店としても機能したのが銀座ソニービル店と中部国際空港店、関西空港店の3店。海外対応製品に特化した商品構成のため、外国人の利用がほとんどだったという。
ソニービル6階の「銀座ソニービル店」は今月31日で営業終了。店舗跡の利用は「現在検討中」だという。