岩手のアンテナショップ「いわて銀河プラザ」(中央区銀座5、TEL03-3524-8282)店頭で3月26日、首都圏の高校生12人が集まって東日本大震災に向けた募金活動を行った。
発案は私立武蔵高校(練馬区)の田中専匠さん。気象予報士の資格を持つ田中さんは地震による津波の映像を見てショックを受け、「何か被災地の方々にできることはないか」と募金活動を企画。「首都圏高校生徒会連盟」を通じて他校にも声をかけ、各生徒会メンバーを中心に、賛同した知り合いなど20人が集まった。
晴天となった26日は、12人が11時から店先に立ち、道行く人に声をかけた。施設でのお釣りをそのまま持ってくる人や、子供に小銭を持たせる人、自転車を止める人など、店先には募金する人の姿が次々と。子供を連れて募金した30代男性は「自分は中央区在住。停電の影響も出ず、申し訳ない気持ち」と神妙な表情。40代女性は「今は、日本、みんなが頑張らなければいけない時期」と声を詰まらせた。
店頭に立つ許可を得て同施設前で募金活動を行ったのは17日からで、20日までの4日間で募金額は約250万円に。田中さんらは全額を同施設に預け、「岩手県災害義援金募集委員会」に送る。
田中さんは「被害を見る限り、復興にはいくらお金があっても足りない状況だと思う。少しでも復興の足しになれば」と話し、明日も募金を続けるという。「募金活動はお金を集めることが全てではない。高校生が募金活動をしている姿を多くの人に見てもらって、首都圏に住む人達の意識が低下しないように力になれればうれしい」とも。