北海道産アワビの専門店「あわびの源太」(中央区銀座6、TEL 03-3569-2277)が3月15日、銀座・並木通りに移転オープンした。
店主は、北海道出身で「あわび職人」2代目の工藤智之さん。父親が札幌・すすきので1972(昭和47)年から営業してきた店を引き継ぎ、店舗の老朽化が進んだこと、「もともと関東からの出張で来店されるお客さんも多く要望があった」ことなどから首都圏への移転を決めた。
当初は金春通り沿いで営業したが、「土地勘のない中で物件を決め、一人でお客さんにサービスするには少し広すぎた」と再度移転を決意。移転先は「カフェ・アンデパンダン銀座」やギャラリーなどが集まる複合ビルの地下1階で、もともと割烹料理店だったという14坪の空間に、カウンター5席、座敷席、ボックス席を含め15席を設ける。
食材には北海道産エゾアワビを使用。生きたアワビを店内の水槽で飼い、注文ごとにその場でさばいていく。コースはサービスコース(12,000円~)、特選アワビ懐石、季節限定懐石など5種類。「刺し身、揚げ物、焼き物などバラエティーに富んだ品目でアワビの味わいを幅広く楽しんでほしい」と工藤さん。
一品料理の「おすすめ」は、アワビをまるごとだし汁と一緒に味わう「あわびの水貝」(5,000円)、すり下ろしたアワビをナガイモと合わせてご飯にかけ、キモ、ウニなどを盛り付けた「あわび秀飯」(5,000円)など。ドリンクは日本酒(700円~)を中心に、生ビール(750円)、焼酎、ワインなどをそろえる。
「アワビは唯一の一枚貝。海藻類を主にエサにしているので肝の味わいは別格。高額なイメージが強い生きたアワビのおいしさを、一年中比較的安心して食べられる店を目指してスタートした」と工藤さん。今後は「次の世代の育成にも力を入れながら、お客さんに笑顔が生まれる店にしていきたい」という。
営業時間は17時~23時。日曜定休。