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資生堂ギャラリーでベネチアガラス個展-建築家・青木淳さんが展示設計

「神殿」をイメージした会場で「かたちとは何か」を問いかける

「神殿」をイメージした会場で「かたちとは何か」を問いかける

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 資生堂ギャラリー(中央区銀座8、TEL 03-3572-3901)で4月12日、ベネチア在住のガラス作家三嶋りつ惠さんの個展「あるべきようわ 三嶋りつ惠展」が始まった。

「有機的なフォルム」が特徴の三嶋さんのガラス作品

 1962(昭和37)年京都生まれの三嶋さんは、CMや雑誌でインテリアのスタイリングなどを手掛けた後、1989年にベネチアへ移住。1996年からムラーノ島のガラス工房に通い、職人とのコラボレーションで作品制作に取り組んでいる。2001年にロンドン・サザビーズからジョルジオ・アルマーニ賞を受賞。2007年に静岡のヴァンジ彫刻庭園美術館で個展を開催。2009年にはベネチア・ビエンナーレに出展するなど国内外で活躍する。

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 素材となるベネチアガラスは「柔らかさ」が特徴で、作品作りにあたっては「完璧に仕上げないことが大切」と三嶋さん。求める形をあらかじめ決めるのではなく、素材が溶けている状態からアイデアを得て完成させる作品群は、とぐろを巻いたような重量感や空気泡が盛り上がったようなテクスチャーなど、「有機的なフォルム」が見どころ。これまでの代表作、最新作など25作品を通して「かたちはどこから生まれるのか」を問いかける。

 展示会場の「場づくり」も三嶋さんの特徴の一つ。「資生堂ギャラリー」へ向かう地下階段に「参道」のイメージを重ねたという今回は、展示設計を建築家の青木淳さんが担当。細かい仕切りを使って祭壇、泉などからなる「神殿」空間に仕上げ、資生堂とのコラボレーションによる「香り」の演出も行う。

 5月20日18時から、三嶋さんとクリエーティブディレクター小池一子さんの対談イベントを開催する。会場は資生堂ビル9階。

 同展開催に向けて、「作品を目で見るだけでなく、五感を通して自分自身を見つめながら作品と出合ってもらえれば」と三嶋さん。

 開催時間は11時~19時(日曜・祝日は18時まで)。入場無料。6月19日まで。

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