松屋銀座(中央区銀座8)は4月20日、著名人が出品するオークションや東北地方の食品・酒のフェアなど、全館で東日本大震災へ向けた支援企画「4.20 Message」を実施する。
松屋ではこれまでも店内に募金箱を設置し、3月連休のイベントをチャリティー企画に変更するなどの活動を展開。同日はもともと招待制の特別催事を予定していたが、「百貨店としてできる社会貢献を」との思いを強め、1階スペース・オブ・ギンザを中心に各ブランドショップ、食品売り場などを巻き込んだ複合企画を決定した。
オークションには、芸能、スポーツ、ファッション、食品、デザインなど幅広いから約100人(組)が参加。スペース・オブ・ギンザを会場に、提供された作品、私物、サイン入りアイテムなどをオークションにかけ、売り上げ全額を寄付する。
女優の草刈民代さんは、舞台で「長年愛用していた」という「白鳥の湖」の衣装を出品。雅楽師の東儀秀樹さんはフェンダーUSAの愛用ストラトキャスターを、古田敦也さんは1999年の公式戦で着用したユニホームを提供。出品アイテムは「どれも素晴らしく、出品者の皆さまの思いが込められたもの」(販売促進部販売促進課課長の成田信之さん)だという。
地下1階の食品催場では、仙台麩(ふ)、白石温麺など宮城、岩手、福島の物産品を販売。京橋のフレンチレストラン「シェ・イノ」(中央区京橋2)料理長が主に東北の食材を使用して作ったカレー200食を500円で限定販売する。
そのほか各ブランドショップではチャリティー対象商品の売り上げの一部を寄付。文字美術家、遠山由美さんの作品「Heart Sutra」をモチーフにしたマグカップ(1,200円)、ハンカチ(1,000円)、Tシャツ(3,000円)なども販売し、収益の全額を寄付に充てる。
「百貨店業態として、通常の生活の中での買い物を通じた社会貢献を模索している。百貨店の使命を果たしながら、お客さまとともにサステナブルに展開できる社会貢献を目指していきたい」
営業時間は10時~20時。