「源 吉兆庵 銀座店」(中央区銀座7、TEL 03-3569-2360)は6月6日より、2階フロアを消灯してホタルを放つ「源氏ボタル観賞会」を開いている。
「銀座の真ん中でホタルを楽しんでもらいたい」と2004年より毎年開催。今回放ったホタルは約300匹で、前年に育てたホタルが卵を産みつけたコケを本社のある岡山に運び育てたもの。
会場となる2階フロアは約30平方メートルで、通常は喫茶・甘味スペースとして展開している。期間中は壁3面に沿って「水族館」をイメージして全長約2メートルの網状カゴを並べ、草やコケなどを植栽。消灯した室内にホタルの黄色い光がいく筋も浮かび上がる仕組み。昨年は約500人が足を運んだ。
店内では同イベントに合わせて全館でホタルに関連した企画を展開。1階和菓子売り場では今月下旬まで、小豆羊かんの中に「夜空に舞うホタル」に見立てて豆を詰め込んだ創作和菓子「銀座の蛍」(5個入り、1,050円)を販売。3階喫茶スペースでは今月中、季節の果物と鹿(か)の子豆とフルーツ錦玉(きんぎょく)を合わせたグラス甘味「幻蛍(まぼろしほたる)」(1,050円)を提供している。
広報・美術室の岡田直子さんは「ホタルは夏の風物詩。今年はいろいろなイベントが自粛されているが、ホタルの光で気持ちを明るくしてもらえれば」と話す。
観賞時間は18時~21時。今月12日まで。