七夕を迎えた7月7日、銀座三越(中央区銀座4、TEL 03-3562-1111)に高さ5メートルのササ飾りが登場し、色とりどりの短冊には来場者の思い思いの願い事がつづられている。
銀座三越では毎年七夕スイーツなどを限定販売してきたが、本格的な七夕イベントは今回が初めて。今月1日~6日、来場者に短冊を配り願い事を募り、集まった短冊は当初用意していた777枚をはるかに上回る約3000枚に。9階・銀座テラスに設置した高さ5メートルのササ飾りには、赤・青・緑・金などカラフルな短冊がぎっしりと並んでいる。
学業成就や家族らの健康を願う短冊に混じって目立ったのは、「日本が元気になりますように」「東北が早く復興できますように」などの願い事。3月に発生した東日本大震災を受け、今年は特別な思いで七夕を迎える来街者が多いことがうかがえる。短冊はこの後、銀座三越屋上の三囲(みめぐり)神社に奉納する。
同日19時すぎ、テラスガーデンにホタル約300匹を放出。越谷市や松戸市などから集めたホタルで、最終的には600匹を放つ予定。「今年は震災の影響で遠くにホタルを見に行く機会が少ない人が多いのでは。ホタルの光で、ほっとする空間を楽しんでもらいたい」と同店広報担当者。いつまでホタル鑑賞を楽しめるかについては、「ホタル次第」とも。
銀座ではそのほか、4丁目~5丁目間の中央通りに面する各店店頭にもササ飾りが登場し、通行人が足を止めていた。