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松屋銀座「デザインコレクション」が改装-人気デザイナー集結し設計プラン

「DESIGN COLLECTION」の巨大ロゴをガラス壁面に配した売り場

「DESIGN COLLECTION」の巨大ロゴをガラス壁面に配した売り場

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 松屋銀座7階のデザイン・セレクトショップ「デザインコレクション」が8月26日、リニューアルオープンした。

名デザインの定番・液だれしない「G型しょうゆさし」

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 デザインコレクションは1955(昭和30)年に松屋銀座(中央区銀座3)でスタート。丹下健三、亀倉雄策、岡本太郎など日本を代表するクリエーターが集まり「グッドデザインの啓蒙」を目指して結成した「日本デザインコミッティー」の活動の場として、半世紀にわたってショップを展開してきた。商品はコミッティーメンバーが選出した「機能的に優れ、美しいデザイン」のみで構成。デザイングッズのセレクトショップの「草分け」として、現在まで多くのファンを集めてきた。

 1989年の大規模リニューアルから20年以上を経た今回は、会場設計コンセプターをプロダクトデザイナーの深澤直人さん、照明計画を照明デザイナーの面出薫さん、ショップ内グラフィック計画をグラフィックデザイナーの佐藤卓さんがそれぞれ担当し、新ショップ設計プランを練り上げた。

 売り場面積は54坪で、ガラス壁面で囲んだスペースを木目を基調に設計。中央には「存在価値の高いものを」(深澤さん)との思いで「ディター・ラムスのシェルフ」を什器として配置した。面出さんは天井からの「反射光」で店内を照らす「スーパーアンビエント」照明方式を採用。シェルフの下まで優しく照らす「リビングルームのような光」を再現したという。佐藤さんはガラス面に「DESIGN COLLECTION」の巨大ロゴをレイアウト。各商品に添付した解説プレートなど売り場内のグラフィックは佐藤さんによるもの。

 商品はコミッティーのオールメンバー25人で精査し、これまでの人気商品に「デザインの名作と呼ばれる商品」「時代の空気を感じさせる商品」「日本の暮らしを考えた商品」などを新たにラインアップ。家電、キッチン用品、食器、インテリア用品、服飾雑貨、時計、ステーショナリー、小家具、書籍など700点~800点のデザイングッズを一堂にそろえた。売上目標は年間2億円。

 併せて、売り場に併設する「デザインギャラリー1935」もリニューアル。同ギャラリーは1964(昭和39)年の開設以来、676回に及ぶ展示で国内外のデザインを紹介。開放感のある空間に生まれ変わったリニューアル直後の記念展「モノの記憶を手繰って」では、コミッティーメンバーが「A、デザイナーになるきっかけになったもの」「B、Aを踏まえて作ったもの」などを順に披露している。現在展示中のメンバーは、深澤さん、原研哉さん、平野敬子さん、細江勲夫さん、伊藤隆道さん、柏木博さん、川上元美さん、菊竹清訓さん。

 営業時間は10時~20時。記念展は11月7日まで。

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