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自然の中の人工物を捉えた風景写真-銀座で柴田敏雄さん新作展

©Toshio Shibata

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 自然の中に入り込んだ人工物を捉えた独自の風景写真で知られる写真家・柴田敏雄さんの新作カラー写真展「concrete abstraction」が10月7日から、銀座「BLD GALLERY(ビーエルディーギャラリー)」(中央区銀座2、TEL 03-5524-3903)で開催される。

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 柴田さんは1949(昭和24)年東京生まれ。東京芸術大学大学院美術研究科を修了後、1975(昭和50)年にベルギーのゲント市王立アカデミー写真科に入学。1980年ごろから写真を始め、1992年に第17回木村伊兵衛賞を受賞。東京都写真美術館での個展のほか、シカゴ美術館など国内外で幅広く活躍する。

 1980年代後半から、ダムやコンクリートに覆われた擁壁などの人工物を撮り始めた柴田さん。林や森などの自然の中に人工物が入り込んだ不思議な情景を、大型カメラによる精密で緊張感のある画面で構成。自然と人間の関係について社会的・政治的な問題提起を行う一方で、文明の発達とともに変化する「時代の風景」を独自の造形的感覚であぶり出す。

 同展では、主にモノクロ写真で知られた柴田さんが2005年ごろから取り組むカラー写真を紹介。2009年から撮りためた新作カラー作品を、40×50インチの大判作品8点を中心に約50点展示する。

 開業時間は11時~19時。無料。11月6日まで。

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