パリコレブランド「BALMAIN(バルマン)」が9月17日、銀座並木通りに日本初の路面店「バルマン 銀座店」(中央区銀座)をオープンした。
創業者は、紳士服卸業を手掛けた父とブティックを経営した母の間に1914年に生まれたピエール・バルマンさん。パリ国立美術学校で建築を学んだ後にモード界へ転向し、数々のメゾンを経た1945年、自身の名を冠した同ブランドを立ち上げた。1950年代にはパリのオートクチュール黄金時代の中心で活躍。1982年のバルマンさん没後は、「クラシカルなエレガンス」をテーマにエリック・モルテンセンさんなどのデザイナーを迎えて営業を続けてきた。
2004年には一時的にショーを中止。2006年からクリストフ・デカルナンさんをデザイナーに迎え、オートクチュール的なディティールに「トレンド感」を盛り込んだスタイルに刷新。2011年秋冬には、70年代のモダングラム・ロックを意識したコレクションを発表した。
日本ではセレクトショップなどがフランスから直接買い付けるという形で販売されてきたが、今年秋冬からは、香水、化粧品、ファッションなどの輸入販売を手掛けるブルーベル・ジャパン(港区)が輸入販売に乗り出した。同店はブルーベルが手掛けるバルマン初の路面店となる。
場所は並木通りで、2013年8月の竣工に向けて建て替え工事中の資生堂本社ビルの向かい。店舗面積は220平方メートル。モノトーンで統一した内装は、床に木工細工をはめ込み「ノーブルな18世紀の邸宅風な作り」をモダンにアレンジ。「クラシックとモダンの融合」をテーマにブランドの世界観を表現した。
店内では、レディス、メンズともに洋服からシューズ、バッグ、アクセサリーまでのフルラインを取り扱い、「国内のショップでは一番の品ぞろえ」とブルーベル・ジャパンファッション事業本部PRコーディネーターの中西聖子さん。「ファッション感度が高く、エッジーでラグジュアリーなテイストを好む層」をターゲットにアプローチする。
営業時間は11時~20時(日曜は19時まで)。