築地の現代美術ギャラリー「Takuro Someya Contemporary Art」(以下TSCA、中央区築地1、TEL 03-6278-0136)で現在、「ゴミ」「掃除」を作品制作に盛り込む気鋭アーティスト岩井優さんの作品展「Dancing Cleansing」が開催されている。
岩井さんは1975(昭和50)年京都生まれで、東京芸術大学大学院を修了した美術博士。リサイクルコンテナを家具に活用したプロジェクトや、近隣住民が出したゴミを作品として展示する企画などで知られ、日常生活にある「清潔への欲望」をテーマにインスタレーション、映像、パフォーマンスなど、幅広い表現を展開する。
TSCAでは2010年、坂野充学さんとの二人展で、水中でコップ、肉、頭髪などを洗い続ける映像作品を展示した「Spontaneous Order」を開催。同ギャラリーでの初個展となる今回は、ダンスと掃除をしながら街中を進む映像作品「Dancing Cleansing -Okinawa 『Hip Hip』」など映像作品2点、写真8点を中心に紹介。不定期で、岩井さんが公開制作を行うインスタレーションも展開する。
岩井さんは現在、渋谷「トーキョーワンダーサイト」(渋谷区、今月30日まで)、横浜「nitehi works」(横浜市中区、今月23日まで)でも作品を展示中。今月26日からは秋葉原「3331」(千代田区)で個展を開催するなど精力的に活動し、気鋭アーティストとして注目を集める。
営業時間は12時~19時。日曜・月曜・祝日定休。12月10日まで。