見る・遊ぶ

銀座で「誰も見たことがない」写真展-南米・気鋭作家が「自然と人間」表現

©Alejandro Chaskielberg

©Alejandro Chaskielberg

  • 0

  •  

 ロンドンの現代美術ギャラリーとコラボして、「今まで誰も見たことがないような」気鋭写真家を紹介する企画展第2弾「High Tide(ハイタイド)」が現在、リコーのフォトギャラリー「RING CUBE(リングキューブ)」(中央区銀座5、TEL 03-3289-1521)で開催されている。

[広告]

 作品は、1977年ブエノスアイレス生まれのAlejandro Chaskielberg(アレハンドロ・チャスキエルベルグ)さんによるもの。チャスキエルベルグさんは昨年、「ソニーワールドフォトグラフィーアワード」で「フォトグラファーオブザイヤー」、「ピクチャーズオブザイヤーインターナショナル」で「ベストラテンアメリカンポートレート」を受賞。イギリス、アメリカで個展を成功させるなど、世界が注目する若手写真家の一人として知られる。

 「自然と人物が一体になった写真」が、チャスキエルベルグ作品の持ち味。人物が自然の中に「6分程度動かずに」たたずむ様子を、ピントやフラッシュなどを駆使しながら長時間露光で撮影するというチャスキエルベルグさん。「自然や水が好きで、自然の中で暮らす人々の生き方を撮りたい」との思いで展開する作品群には、自然と人間に同時にピントが合い、バランスを保つ独自の世界観が見られる。

 日本での初個展となる今回。会場には、ブエノスアイレスにあるパラナ川のデルタ地帯を中心に撮影した28作品を、「パラナ川を上っていくように」レイアウトする。「水辺に住む人々の生活が美しく構成され描かれている作品など、見る人に斬新な写真体験を提供するはず」とRING CUBE運営リーダーの橋本正則さん。「より多くの人に作品を見てもらいたい」というチャスキエルベルグさんの意向から、期間中の館内は撮影も可能。

 リコーでは「今まで誰も見たことのないような写真を見せる」というコンセプトで、2010年からロンドンの先鋭的現代美術ギャラリー「Michael Hoppen Contemporary(マイケルホッペンコンテンポラリー)」とのコラボで気鋭若手作家を紹介。第1弾として取り上げたAlex Prager(アレックス・プレガー)さんは、その後ニューヨーク近代美術館で展示を行い、ボッテガ・ベネタの広告を手掛けるなど「写真業界の若きスター」へと成長を遂げている。

 開催時間は11時~20時。火曜休館。2月5日まで。

エリア一覧
北海道・東北
関東
東京23区
東京・多摩
中部
近畿
中国・四国
九州
海外
セレクト
動画ニュース