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ギャラリー新居、銀座1丁目に移転-移転記念展に東松照明さん作品も

現在は13人の作家による「移転記念展」を開催中のギャラリー新居

現在は13人の作家による「移転記念展」を開催中のギャラリー新居

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 現代作家を中心に絵画、彫刻、版画、写真など幅広い作品を紹介する「ギャラリー新居 東京」(中央区銀座1、TEL 03-6228-7872)が1月23日、銀座1丁目に移転オープンし、取り扱い作家の新作などを並べる「移転記念展」が同日始まった。

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 同ギャラリーは1977(昭和52)年、老舗画廊に勤めた新居紘一さんが洋画を扱う画廊として大阪で創業し、後にアンディ・ウォーホル、デイヴィッド・ホックニーなどポップアート作家のシルクスクリーンなども扱うようになった。東京店は1995年、阪神大震災をきっかけに「関東へも視野を広げたい」との思いを強め、支店として銀座にオープンした。

 銀座1丁目に出店後、2001年に6丁目へ移転。2度目の移転となる今回、東京店でギャラリストを努めてきた紘一さんの息子・龍太さんが独立を果たし、姉妹店スタイルで営業を続ける。移転先は1階に「ギャラリーフクミ」が入るビルの5階。L字型のホワイトスペースで、店舗面積は約16坪。

 取り扱うのは彫刻、平面、写真などの表現ジャンルにこだわらず、「独自性」「明快さ」「あたたかみ」などが特徴の現代作家の作品が中心。現在、これまで個展などを開いてきた作家たちが、新作を中心に作品展示する「移転記念展」が開催されている。

 参加するのは、「記憶と時間」をテーマに平面、写真、インスタレーションなどを展開する渡部裕二さん、企業でアートディレクターを務める傍ら「コンテナ」をテーマに制作に励む谷川夏樹さんなど、13人。世界の石を使った本の彫刻を手がけるドイツのクーバッハーヴィルムゼン夫妻、戦後日本を代表する写真家の一人・東松照明さんなどの作品も並ぶ。

 「記念展にはじっくりと作品作りに取り組む作家たちの、人の気配がある温かな作品が並んでいる。家庭に飾ってもほっとできる作風も多いので、見に来ていただければ」と龍太さん。今後も「日常の中にアート作品がある暮らしを提案しながら、アートの裾野を広げていきたい。作家とお客さんをつなぐ手伝いができれば」と話す。

 営業時間は11時~19時。土曜・日曜・祝日定休(会期中の土曜は18時まで営業)。記念展は2月24日まで。

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