銀座7・8丁目に構える4つのギャラリーが6月1日、初のコラボ企画としてスタンプラリー「銀ラリ」を始めた。
参加するのは、グラフィックデザインを中心に扱う「ggg(ギンザ・グラフィック・ギャラリー)」(中央区銀座7)と「クリエイションギャラリーG8」(銀座8)、若手クリエーターを紹介する「ガーディアン・ガーデン」(銀座7)、現代美術を中心に展示する「資生堂ギャラリー」(銀座8)。gggはDNPが、G8とガーディアン・ガーデンはリクルートが、資生堂ギャラリーは資生堂が、それぞれCSR・企業文化活動の一環として運営する。
もともと「地理的にも近く共通点が多かった」4ギャラリー。gggとG8では東京アートディレクターズクラブが審査員となる公募展「ADC展」を共同開催しているが、4会場が一斉にコラボするのは今回が初めて。きっかけは資生堂ギャラリーで6月23日から始まるグラフィックデザイナー仲條正義さんの個展「仲條正義展 忘れちゃってEASY思い出してCRAZY」で、「仲條さんはgggでも、G8、ガーデン・ガーデンでも個展を開催されていて銀座との縁も深い方。みんなで個展を盛り上げていきたい」(G8の小高真紀子さん)との思いでコラボ案が持ち上がった。
その後、「ギャラリーを中心としたアート・デザイン情報を発信しながら、銀座のクリエーションを楽しんでもらう」プロジェクト「銀クリ」として始動。今回のスタンプラリー「銀ラリ」は、同プロジェクトの第1弾に位置付ける。
銀ラリでは各ギャラリーに共通リーフレットを配置。4会場全てを回ってスタンプを集めた人を対象に、仲條さんがデザインしたオリジナル缶バッジを進呈する。バッジは個数限定で、8月まで各月2種類ずつ展開。
「銀ラリをきっかけに若い人やデザインが好きな人に、もっと銀座に親しんでもらいたい」と小高さん。「資生堂ギャラリーに来られた方に若手を紹介するガーディアン・ガーデンに足を運んでもらったり、gggやG8へ来られた方に現代美術を扱う資生堂ギャラリーに寄ってもらったり、それぞれの会場を訪れた方が違う会場を知って回遊してもらうきっかけになれば」と期待を寄せる。
8月31日まで。