11月20日、中央通り照明デザイン国際競技実行委員会が主催する「銀座・京橋・日本橋/中央通りデザイン国際競技」の最優秀作品が発表された。
3カ月にわたる審査を経て決定した最優秀作品は、前橋工科大学の松井淳助教授と教え子の桜沢拓也さんによる「FOUR S FOR S」。支柱には再生アルミを用い、発光ダイオード(LED)を組み込み支柱そのものが光って見えるのが特徴。部品の取り替えが可能で、設置される地域ごとに景観に調和した外装仕上げが施せるという。作品タイトルは、最新技術への更新の可能性、再生材料の積極的利用、省エネルギー社会へ向けて、象徴的意味の表現としての道路照明、というアルファベットのSから始まる基本的考え方4項目から付けられた。
森山明子副審査委員長は「形状はシンプルだが、素材、光の透過性などを考えるとこれまでどこでも実現しなかったアイデア。『粋』や『モダン』といった文化的遺伝子を新しい形で発現させている」と評している。
国土交通省東京国道事務所は、来年秋にも新街路灯を設置する方針だという。12月6日、東京国際フォーラムで表彰式とシンポジウムが開催される。