見る・遊ぶ

京橋で「ぴあフィルムフェス」開催へ-森田芳光監督追悼上映も

2007年にPFFグランプリを受賞した石井裕也監督によるテレビドラマ「エンドロール~伝説の父」(2012年)

2007年にPFFグランプリを受賞した石井裕也監督によるテレビドラマ「エンドロール~伝説の父」(2012年)

  • 0

  •  

 東京国立近代美術館フィルムセンター(中央区京橋3、TEL 03-3561-0823)で9月18日、劇場映画監督への登竜門「第34回 ぴあフィルムフェスティバル」(以下PFF)が開幕する。

[広告]

 同フェスは、「映画の新しい才能の発見と育成」をテーマに1977(昭和52)年に始まった映画祭。メーンコンテンツは自主制作映画のコンペティションで、今年は全国から集まった522本の応募作の中から選出した16本の入選作品を上映。監督の平均年齢は23.6歳で、優秀作の監督には劇場作の製作・公開への挑戦権を授与。これまで中島哲也さん、園子温さん、内田けんじさんなど現在も映画界の第一線で活躍するさまざまな才能を発掘し、「映画監督への登竜門」として世界最大の自主映画コンペへと成長してきた。

 コンペ上映作は、福島第一原発事故をきっかけに製作したという社会派コメディー「あの日から村々する」(加藤秀則監督)、「失恋男子の慟哭(どうこく)」を13分に凝縮した「オハヨー」(佐久川満月監督)、男子学生寮を舞台に監督自身が主演を務めた青春映画「故郷の詩」(嶺豪一監督)、ロードムービー「極私的ランナウェイ」(河合健監督)など16本。2本立て8プログラム構成で、各回ゲストを招く予定。

 併せて「招待作品部門」も用意。2010年のコンペで「世界グッドモーニング!!」が審査員特別賞を受賞した廣原暁監督によるスカラシップ作品「HOMESICK」を「出来立て」上映(9月27日)。そのほか、昨年12月に急逝した森田芳光監督の追悼企画(9月23日)や、黒沢清監督や石井裕也監督などPFF出身の監督が手がけたWOWOW製作ドラマをスクリーンで公開するプログラムなど、「映画監督」にフォーカスした多彩な上映作をそろえる。

 チケット料金は、コンペ部門=前売り1,000円、当日1,200円ほか。招待部門=前売り1,300円、当日1,500円ほか。9月28日まで(24日は休館)。

エリア一覧
北海道・東北
関東
東京23区
東京・多摩
中部
近畿
中国・四国
九州
海外
セレクト
動画ニュース