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松屋銀座で「ベルばら」展-連載開始40周年、池田理代子さんも来場

「漫画」「舞台」「アニメ」資料を通して、ベルばらの世界を紹介する会場風景©宝塚歌劇団

「漫画」「舞台」「アニメ」資料を通して、ベルばらの世界を紹介する会場風景©宝塚歌劇団

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 フランス革命を背景にマリー・アントワネットやオスカルの運命を描いた大ヒット作「ベルサイユのばら」の40周年記念展が9月13日、松屋銀座(中央区銀座3、TEL 03-3567-1211)で始まった。

漫画家・池田理代子さん、元宝塚歌劇団の初風諄さん、湖月わたるさんらも来場

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 同作は1972(昭和47)年、漫画家・池田理代子さんが「週刊マーガレット」で連載を開始。18世紀後半のフランス革命期を舞台に、悲劇の王妃マリー・アントワネットや男装の麗人オスカルの数奇な運命を描き、「少女漫画を変える」一大ブームを巻き起こした。1974(昭和49)年には宝塚歌劇団によって舞台化され、1979(昭和54)年にはテレビアニメに。歴史に翻弄(ほんろう)されつつも自分の意志で人生を切り開く主人公の姿が多くの人々を魅了してきた。

 連載開始40周年を記念して開催する同展では、「コミック」「舞台」「アニメ」「現在」の4つのカテゴリーで「ベルばら」の世界観を一挙に紹介。全82回の連載の中で生まれた原画やカラーイラスト、当時の掲載誌など約160点の資料を展示するコミックブースを皮切りに、舞台ブースでは、衣装、小道具、道具帳、衣装デザイン帳、公演ポスターなど約40点を展示。これまで通算1500回以上演じられた宝塚版「ベルばら」の舞台デザインに基づき、ベルサイユ宮殿セットも再現する。

 アニメブースではセル画や原画約30点、設定資料約20点を展示するほか、名場面集映像の上映も。併せて、おなじみのキャラクターが3等身で活躍する4コマ漫画「ベルばらKids」の原画も初公開。槇村さとるさんや水沢めぐみさんなどの漫画家、作家、アーティストなど40人による「オスカルの肖像画」も並んでいる。

 オープニング当日、会場には池田理代子さん、元宝塚歌劇団の初風諄さん、湖月わたるさんらが登場。池田さんは同展に向け「オスカル」「アントワネット」を描き下ろし、「(40年前と比べて)目も悪くなり、腰も痛い。ものすごい時間をかけ、前日は徹夜で仕上げた」と苦笑い。一方で「これまでにも原画展はあったが、今回は舞台、アニメとベルばらに関係した資料が一堂に集まっている。この規模での展覧会は今後ないのでは」とアピール。展示原画については「40年が経過すると自分が描いたという実感がない。でも、これまでヨーロッパでの展示でも日本に負けないファンの方に触れ、自分の生んだものが世界で愛されているのを実感している。自分がこの世に生まれた証しが残せたなぁと思う」と話した。

 開催時間は10時~20時(最終日は17時まで)。入場料は、一般=1,000円、高大生=700円、中学生以下無料。今月24日まで。

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