阪急メンズ東京(千代田区有楽町2)とプランタン銀座(中央区銀座3)がタッグを組んで、男女が合コンに着ていくファッションを提案し、デパート内店舗で客同士の合コンを主催する「合コン付きコラボ福袋」を販売する。11月26日、両店が発表した。
初コラボに向けて握手を交わす阪急メンズ東京店長とプランタン銀座社長
もともと「お得感」の高い福袋に「夢と希望」を盛り込んだ。「街コンやデートに着ていくトレンドファッション」をテーマに、女性向け福袋をプランタン銀座が、男性向け福袋を阪急メンズ東京が、それぞれ用意する。これに両店内のカフェを会場にした「デパコン」イベント参加券を加え、互いの中心顧客である男女を引き合わせる狙い。
初コラボはプランタンからの提案でスタートした。20~30代女性を主要顧客に位置付ける同店では、これまで占いイベントなど「女子会」と称した体験型企画を実施。アンケートでは「合コンニーズ」も感じてきたが、「こればかりは女性向けデパートだけでは難しかった」(プランタン銀座・笹岡寛社長)。
阪急メンズ東京は昨年10月にオープン。「1年営業し、セミナーやスタイリングサービスの実施など体験型企画が購買につながる実績があった」(阪急メンズ東京・山口俊比古店長)。店頭では「婚活ファッション」のアドバイスを求める声もあったといい、プランタンの「お相手」としてコラボの申し入れを快諾したという。
プランタンでは、ピンクや白などのカラーを基調にコーディネートした「技ありスイート系」、ベージックなアイテムで清潔感のあるコーディネートを表現した「華ありシンプル系」、モノトーンを基調にした「艶(つや)ありクール系」の3種の福袋を販売。靴からコートまでのコーディネート一式にワンピース1点、デパコン参加券を加えた10点を詰め合わせて、それぞれ限定20袋を販売する。価格は2万1,000円。
阪急メンズ福袋は、「ムッシュ ニコル エクストラ」「アバハウス ラストワード」(2種)、「ディストラッド」のブランドごとに4種を展開。コート、シャツ、パンツ、マフラーなど、カジュアルファッションアイテムを中心にデパコン参加券を含めて7~9種を詰め合わせた。限定60袋で、価格は2万1,000円。
合コン実施日は来年2月6日。会場はプランタン銀座・本館2館「サロン・ド・テ アンジェリーナ」と阪急メンズ東京・地下1階「モノクルカフェ」で、参加者は2店を自由に行き来できる。参加条件は成人で独身であること。
初コラボ企画について、「お客さんの反応を見ながら、これからも七夕などカップルがテーマの行事などに合わせて提案を広げていきたい」と笹岡社長。今後「外堀通り沿いに位置するプランタン銀座が仲介役となって、銀座と有楽町の商業施設をつなげる街ぐるみの企画へと成長してくれれば」とも。
来年の初売りは両店とも1月2日。開店は、プランタン銀座=8時30分、阪急メンズ東京=10時。福袋は無くなり次第終了。