子どもの成長を刻む柱時計や4重構造の砂時計など、「時間」をテーマに展開するセイコーのアイデア展「時のカタチ 間のカタチ」が12月6日、和光本館(中央区銀座4、TEL 03-352-2111)で始まった。
セイコーウオッチは2002年から2009年まで、毎回一つのテーマに沿ってウオッチとクロックの製品デザインを募集する「セイコー パワーデザインプロジェクト」を開催。これまで国内外で展示を重ね、2008年にはプロジェクトとしてグッドデザイン賞を受賞するなど反響を集めてきた。
今回のデザイン展はこれに対し、セイコーホールディングスグループ全体へと規模を拡大。社内デザイナーから製品デザインに限定しないアイデアを公募し、集まった120以上の作品から10作品を選出。コンセプトボードとともに実作品も並べ、そのアイデアを紹介する。
展示するのは、成長していく子どもの身長を書き込める柱時計「Grow Old With (Ti)Me」(セイコーインスツル・石原悠さん)や、雨の予報が時計の目盛りとして表現され便利さと美しさが共存する「雨Clock」(セイコークロック・小西祐介さん)などの時計作品のほか、状況や気分によって時間の進み方が異なることを4重構造で表現した「入れ子の砂時計」(和光・竹原由季子さん)、独自のフォルムが印象的な「Timecapsule-Core」(セイコーインスツル・木村正幸さん)など。
和光ショーウインドーが待ち合わせスポットとして知られることにちなみ、前に立っている時間に合わせてスクリーンに投影される花が増えていく「残り画」(和光・木村亜弓さん)、コップの水中にデジタル時計を表示し、鑑賞者の動作に合わせて像が散らばる「トキノグラス」(セイコークロック・篠崎広和さん)など、インタラクティブな作品も並ぶ。
場所は和光本館6階「和光ホール」。 開催時間は10時30分~19時(最終日は17時まで)。12月12日まで。9日14時から、セイコー時計のファンといい、同展にも特別参加する歌人・穂村弘さんによるトークイベントも予定する。定員60人。予約制。