東京都中央区内の銀座、晴海、日本橋などで11月4日、民間主体のアートイベントが同時開催される「中央区まるごとミュージアム2013」が行われる。

昨年の「奥野ビル306号室プロジェクト企画展」の様子

　今回で6回目を迎える同イベントは、「文化・芸術の秋に、区民はもとより、中央区を訪れる全ての人々に、中央区の文化的な魅力を発見・再確認してもらおう」という思いから、中央区と中央区文化・国際交流振興協会の共催により開催されている。区内で配布するパンフレットを手に文化イベントや文化施設などを回遊して中央区の魅力を楽しめるもので、今年は中央区全体で民間事業者による31のイベントを予定、銀座および周辺エリアでもさまざまな展示やイベントが催される。

　築80年の奥野ビル（旧称銀座アパート）」（銀座1）では、「銀座奥野ビル306号室プロジェクト企画展」が開催される。完成当時の面影を色濃く残す306号室を中心に「ビルの空間に働き掛ける」展示を予定。銀座で創業100年という「奥野商会」を設立した明治の実業家・奥野治助に関するドキュメンタリーの上映や、美容室だった306号室にちなんだ「カットイベント」なども行う。

　数寄屋橋公園（銀座5）では日本将棋連盟のプロ棋士たちが指導対局（予約受付はすでに終了）を行うほか、自由に参加できる自由対局、詰め将棋コーナーもある「銀座将棋まつり」や東京銀座ローターアクトクラブによるイベント「ひま？ならヒマラヤ！～ネパール・ヒマラヤ小学校応援プロジェクト」が開催される。

　当日は特別運行のバスや船が無料となるほか、江戸バスも無料に。昨年はバスを延べ5948人、船は延べ3900人が利用した。

　中央区区民部文化・生涯学習課長の鈴木浩さんは「本イベントでは、美術や建造物、音楽など、利用者がそれぞれ興味をお持ちの分野の文化イベントを無料のバスや船を利用して区内を巡りながら体験していただける」と話す。

　「今年は区内を巡る無料バスで中央区観光協会特派員による周辺ガイドも行うので、そちらもお楽しみいただければ」とも。

　開催時間は9時～17時。各イベントの詳細は同催しのホームページで確認できる。