松竹(中央区築地4)は今年、学生に就業体験の機会を提供する「インターンシップ」を初めて実施する。実施期間は11月上旬~11月下旬で、現在、参加者を募集している。
経団連や現在の安倍内閣の方針で新卒採用のスケジュールが従来より後ろにずれることに伴い、学生との接触の機会が減少することへの対策としてインターンシップ実施を決めた。
同社人事部の武藤寛征さんは「参加する学生の皆さんには、映画・演劇の会社が具体的にどういう仕事をしているのかを肌で感じてもらい、将来を考えるきっかけ、自己をあらためて発見するきっかけにしてほしい」と話す。
インターンシップには、同社社員との座談会やグループワーク等を通じて、同社や映画・演劇業界についての知識を得る「1DAYコース」と、「映画宣伝部」「映像企画部」「松竹撮影所」「歌舞伎座」「事業部」から1つを選択し、事前研修の後、職場体験を行う「4DAYSコース」の2つのコースがある。
募集人数は「1DAYコース」が約70人、「4DAYSコース」は各部署で若干名。全学部・全学年を対象とし、「4DAYSコース」は全日程に参加できることが条件。
「エンターテインメントは、それに触れる人の『特別な気持ち』を生み出すもの。われわれが紡いでいくものはモノではなく『人の思い』であり、『思い』という非常に曖昧で抽象的で千差万別な難しいものに付加価値を与え、ビジネスとして扱っていくためには、常に人の気持ちに寄り添う必要がある。人に興味を持ち、時代の求めるものを創造し、発信していく。そんなビジネスに興味のある方は、ぜひ一度エンタメ業界の現場をのぞいていただければ」と武藤さん。
インターンシップの実施日程や募集要項などの詳細は、同社のホームページで確認できる。