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銀座で土屋仁応さんの彫刻展-志村ふくみさん、洋子さんとのコラボ展示も

「土屋仁応 新作彫刻展」で展示中の新作「竜」。(竹之内祐幸さん撮影)

「土屋仁応 新作彫刻展」で展示中の新作「竜」。(竹之内祐幸さん撮影)

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 銀座のMEGUMI OGITA GALLERY(メグミオギタギャラリー、中央区銀座2、TEL 03-3248-3405)で1月9日、「土屋仁応 新作彫刻展」が始まった。

「土屋仁応 新作彫刻展」で展示中の新作「聖樹」

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 土屋さんは1977(昭和52)年、神奈川県横須賀市出身。東京藝術大学で彫刻を学び、同大学大学院の保存修復彫刻、博士課程を修了した。

 「伝統的な仏像彫刻の技法」と「素材の質を丸ごと取り去ってしまうような独自の彩色」を用い、動植物をモチーフとした彫刻作品を制作しており、2014年には香港クリスティーズギャラリーでのグループ展に参加。今年はオランダでの個展開催も決まっているという。

 同ギャラリーの4回目の新作展となる今回は、「竜」「聖樹」「狐」「猫」の4点の新作を展示。初の試みとして、作品の目にガラス作家・田中福男さんの協力で制作した、透明度の高い「ボロシリケイトガラス」製の「玉眼」を使用している。

ほかに、2014年9月に京都で開催された、人間国宝である染織作家の志村ふくみさんと娘の志村洋子さんとのコラボレーション展「しむらのいろmeets土屋仁応」の一部を再現した展示も。

 土屋さんは「これまでは水晶を『玉眼』として使用することで、見る角度によって視線が変化するような、焦点のない瞳を表現してきた。今回は瞳の中に白眼・虹彩・瞳孔を作り、どこかをにらんだり見つめるような瞳の力を表現した。今までの作品にない目の表情を楽しんでいただけるのでは」と話す。

 「『自然が動物の姿で表れる』ことをテーマに制作している。今回の新作にも、自然の荒々しさや自然への畏れと、自然の美しさやぬくもりの両方のイメージを込めた」とも。

 同ギャラリーのプロジェクトルームでは、玉眼の制作協力をした田中さんの「新作ガラス展」も同時開催する。ボロシリケイトガラスによるペンダントトップやオブジェ約30点を展示・販売する。

 開廊時間は11時~19時。日曜・月曜・祝日休廊。入場無料。2月7日まで。

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